2003/5/24 ゴールデンゲームズinのべおか
女子最優秀選手は5カ月ぶり復帰の福士
5000mで15分27秒27
その2 レース後の共同会見
「緊張もありましたが、スタートしたら…」

記録は旭化成後援会のサイトで

レース後の共同会見
Q.今の感想は?
福士 疲れました。しんどいです。
Q.ケガの現在の状態は?
福士 よいですよ。
Q.故障してからの大まかな流れは?
福士 3カ月で走り始めて、今です。練習もこなせてきました。
Q.インターバルなどスピード練習はいつから?
福士 先月くらいからですね。
永山監督 3月後半から走り始めることができて、4月後半からですね。インターバルなどを入れ始めたのは。しかし、長めのインターバルはほとんどやっていません。
Q.今日、痛みはどうでしたか。
福士 そんなに感じなかったですね。かゆい…違和感程度ですね。
Q.日本選手権を考えて、ここを復帰戦としたわけですか。
永山監督 そこまでは見ていません。日本選手権とかではなく、今の段階でどれだけ走れるかを見るためです。出るかどうかは実際、今日のウォーミングアップを見て決めました。天候とか、ひざの状態も見て判断しようと思っていました。(雨などに対して)福士はどうだったかわかりませんが、私は神経質になっていました。ひざも、今は興奮しているので痛みは感じないでしょうが、明日の朝にどうなっているかは想像がつきません。
Q.質問不詳。
福士 みんなのレースを見ていて「あー、いいな」と思いましたし、アップをしていて動いていると感じました。雨も、ちょうど止んでくれましたし。
Q.久しぶりのレースはどうでしたか。
福士 緊張しましたよ。昨日がピークでしたけど。ガチガチで。どうなるかわからないし、5000mってどんなものだっけ、という不安もあって。でも、スタート地点に着いたら“行ってしまえ”と。スタート後は“今、走ってるんだ。おーーっ”ていう感じです。

「7割の練習でここまで走れる。潜在能力の高さを感じました」(永山監督)

Q.ペースメーカーがいてくれたことは?
福士 走りやすかったです。
Q.ワンジク選手から離れたときは?
福士 もう1人の自分が出てきてしまい、自然と離れてしまいました。
Q.監督はレース前にペースを指示されましたか。
永山監督 いえ、まったくしませんでした。ラビットがいると聞いていたので、それに合わせなさいと。ただ、設定よりも速かったですね。3000mが9分20秒の通過予定でしたから。他の選手たちも、その設定に合わせていたと思います。
Q.(質問不詳)
永山監督 運動量も質も、1週間前で5割、今もまだ7割……(場内のアナウンスで聞き取れず)。
Q.いいときと比べて、遜色ない?
永山監督 完璧を求めるなら、もうちょっとですね。本人のイメージと私のイメージとでギャップがあるかもしれませんが。休んだ期間を考えると、今はまだ苦しいでしょう。休んだ倍の期間がないと。
Q.タイム的には、何点を付けられるでしょうか。
永山監督 120点満点でしょう。
福士 すごーい。よかったです。じゃあ、私は150点くらいです。
Q.世界選手権へはどう……(質問、聞き取れず)。
永山監督 あくまで自然体でやっていきます。一戦一戦やっていった延長線上に見えたときに、初めてやるということになります。日本選手権に出て、その結果、ご褒美として代表になれたら、初めて世界選手権までのプランを考えます。福士と世界選手権をどうしよう、こうしようという打ち合わせは、一度もしたことはありません。まずは日本選手権のスタートラインに、ディフェンディングチャンピオンとして立てるかどうか、です。
Q.福士さんは世界選手権について、どう考えていますか。
福士 行けたらいいですね。この時点で決めてもらえたら、一番いいんですが。
Q.今日のレースでの手応えは?
永山監督 7割の練習でここまで走れるのですから、潜在能力の高さを感じました。ただ、周りの雰囲気で(その時点の)力以上を出せる選手です。今回、スタートラインに立てたことで、次のレースへのイメージもできたと思います。気になるのは、明日のひざの状態です。
Q.福士さんは、手応えとしてどうですか。
福士 5000mって、こんなもんだったかな、と。
Q.リハビリ中、焦りはありましたか。
福士 ありましたけど、トレーナーさんとか周囲の方たちの、応援してくださり方がよかったので、ゆっくり、おだやかにやってこられました。周りがよかったんです。


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