2003/5/17 東日本実業団
男子1万mはホンダ勢が1〜3位独占
など、話題をかなり紹介A

●ラップタイム
男子5000mW
距離 先頭 先頭スプリット 先頭選手
400 01:31.8 01:31.8 藤野原
800 03:06.9 01:35.1 藤野原
1200 04:43.5 01:36.6 藤野原
1600 06:23.8 01:40.3 藤野原
2000 08:06.9 01:43.1 藤野原
2400 09:42.2 01:35.3 明石
2800 11:18.1 01:35.9 明石
3200 12:54.4 01:36.3 明石
3600 14:32.2 01:37.8
4000 16:09.3 01:37.1
4400 17:45.4 01:36.1 明石
4800 19:19.0 01:33.6 明石
5000 20:08.04 00:49.0 明石

男子3000mSC
周回 関川通過 関川スプリット
1周目 01:10.0 01:10.0
2周目 02:21.1 01:11.1
3周目 03:33.9 01:12.8
4周目 04:48.1 01:14.2
5周目 06:02.8 01:14.7
6周目 07:18.4 01:15.6
7周目 08:32.5 01:14.1
1000m毎
1000 02:48 02:48
2000 05:43 02:55
3000 08:40.31 02:57.31

男子1500m
距離 徳本通過 徳本スプリット
400 01:01.4 01:01.4
800 02:00.6 00:59.2
1200 02:59.8 00:59.2
1500 03:43.73 00:43.93
1100 02:45.2
1500 03:43.73 00:58.53

女子1500m

距離 弘山通過 弘山スプリット
400 01:10.8 01:10.8
800 02:20.9 01:10.1
1200 03:29.3 01:08.4
1500 04:21.17 00:51.87
1100 03:12.4
1500 04:21.17 01:08.77


●男子5000mWと3000mSC優勝者はともに自己新、経歴にも特徴
 最初のトラック決勝種目の男子5000mWは、明石顕(綜合警備保障)が20分08秒04の自己新で優勝。東大出身の社会人5年目。
 2番目の決勝種目の3000mSCは関川佳男(日産自動車)が8分40秒31で優勝。8分43秒台を連発した兵庫リレーカーニバル、静岡国際に続いて3大会連続の自己新。長距離では珍しい横浜国大出身の社会人3年目。
 女子1500m優勝の弘山晴美は、94年以来9年ぶりの1500m出場。田中めぐみ(埼玉りそな銀行)も国内では6年ぶりの1500m出場(海外では昨年、アメリカで出場している)。

●同チーム選手同士の争い
 中・長距離では、同チームの2選手による争いが多く見られた。
 男子1500m1組目では、板山学と小川博之の日清食品コンビがデッドヒート。小川が3分49秒02、板山3分49秒17で、有力選手の出場した2組目を合わせたタイムレースでも4・5位に食い込んだ。
 その男子1500m2組では、今大会が最後の実業団試合となるNECのシーブラーと山口洋司が3・4位。山口が終盤頑張って差を詰め、シーブラー3分48秒60、山口3分49秒41とそれほど大きな差はなかったが、1組の日清食品コンビの頑張りで、山口はタイムレースでは6位となってしまった。
 男子1万mではホンダ勢の好調ぶりが目についた。カビル(ホンダ)が独走で28分07秒18。2位争いの集団は終盤、加藤俊英(ホンダ)、石川末広(ホンダ)、奥谷亘(富士重工)、国近友昭(エスビー食品)、藤田敦史(富士通)の5人の争いに。終始、前の方で積極的なレースをした加藤を、残り50mを切った辺りで石川が逆転。28分18秒30と28分18秒57で、ともに自己新記録。「今年のホンダは駅伝も強い」との声が、あちこちで聞かれた。4位・奥谷の28分19秒57が自己新かどうか、手元の資料で調べきれなかったが、たぶんそうではないか。5人の中では藤田が最初に後れだし、まだまだ復調しきってはいないが、28分25秒71は自己3番目の記録。

●初のフライング失格者
 ホームストレートが向かい風で、トラックも軟らかめということもあり、男子100 mと110 mH、女子200 m、100 mHなどは記録的には低調。男子100 m決勝では、宮田貴志(ARCクリニックよしだ整形外科)がフライングで失格。このレベルの大会では、新ルールになってから初の失格者となった(※)
 宮田はインターハイ100 m優勝者。4年間の学生生活で満足できる結果を出すことができず、留年して昨年9月の日本インカレに出場。100 mで7位と思うような成績を残せなかった。それが理由というわけではないが、陸上競技をもっと頑張りたい気持ちがかねてからあり、半年間の無職状態を経て、今年4月からARCクリニックよしだ整形外科に勤務している。午前中はリハビリ補助などの仕事をし、夕方から福島大の学生と一緒に練習する毎日。
 この日は予選・準決勝と組の1位で通過し、本人も手応えを感じていた。
「行けそうな雰囲気はありました。ここで勝てれば、日本選手権に向けてプラスにできたのですが…」と、無念の表情。今回の悔しさがプラスに作用すると、日本選手権の宮田はやってきそうだ。
※宮田はどの部分がフライングに当たるのか納得できず、大会本部に抗議。宮城陸協は「完全に制止しない形のスタート」(三塚審判長)と説明。


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