2003/5/17 東日本実業団
沢野がB標準の5m60
など、話題をかなり紹介@

●沢野がB標準の5m60
 大会初日の白眉は男子棒高跳、沢野大地(ニシスポーツ)による5m60の世界選手権B標準突破だった。沢野の試技内容は以下の通り。
5m20 ○
5m40 ○
5m50 ○
5m60 ×○
5m72 ×××
「(日本新も)惜しかったですね。60のままの跳躍ができれば、72も行けたと思います。風向きが変わって、力みが出てしまいました。しかし、確実に手応えは得ることができました。ここまで来たら、絶対に5m70のA標準を跳んで、日本選手権に優勝して、世界選手権に行きますよ。今まで応援していただいた方や会社など、皆さんの期待に応えたい」

●5種目で大会新
 沢野大地の棒高跳を筆頭に、5種目で大会新が誕生した。

・男子1500m 3分43秒73 徳本一善(日清食品)
       3分44秒29 辻  隼(ヤクルト)
・男子棒高跳 5m60 沢野大地(ニシスポーツ)
・男子円盤投 54m85 畑山茂雄(ゼンリン)
・女子400 mH 57秒68 吉田真希子(FSGカレッジリーグ)
・女子砲丸投 市岡寿実(国士大教)

 徳本は自己記録の3分42秒14に1秒59差だが、300mからレースを1人で引っ張ったこと、それに5000m・1万mに出場している今季の状況を考えると、かなりの好タイムと言えそうだ。辻も昨年の3分41秒01には及ばないものの、自己2番目の好記録。
 吉田は日本新の56秒13を出した直後のレース。吉田が現れる以前なら57秒68は好タイム。それを凡タイムに思わせてしまう点が、吉田の功績の大きさを示している。

●市岡は日本歴代3位
 退会し記録の中で自己新でもあったのは、沢野の他では女子砲丸投の市岡寿実。シリーズは以下の通り。
16m59
16m44
16m66

16m25
16m30
 1投目が大会新、3投目で4月5日のオーストラリア・オープンで記録した16m61の自己記録を5cm更新した。兵庫リレーカーニバルで16m41、静岡国際でも16m42。
 実は最初、市岡が自己新であることに気づかなかった。それくらい、女子砲丸投もこのくらいの記録が出て当然という雰囲気がある。それだけ森千夏(スズキ)、豊永陽子(健祥会)、市岡の3人の功績は大きい。

「手応えは1試合1試合、重ねるごとに大きくなっています。(後輩の森とは)筋力的な部分は変わりません。技術的に彼女に劣っています。でも、自分は自分。まったく違う技術でやっていますが、みんなのやっていないやり方でも、やってみないことにはわかりません。17m、B標準(17m20)は投げたいですね」

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