2003/5/18 東日本実業団
富士通、日本選手権への過程で総合優勝
走幅跳の稲富が好調
2日目は気温が16〜18℃と、この時期にしては肌寒い中で行われ、長距離以外の種目にはマイナス影響が出ただろう。そんな中で、稲富一成が4回目に7m76(+1.8)をマークして、直前に7m75(+1.6)の自己新を出した内田玄樹(モンテローザ)を1cm逆転した。
稲富コメント
「日本選手権に合わせているので、今は8割の出来でいいと思っていました。ただ、昨日の関東インカレの優勝記録が7m72(安部翔太・中大)と聞いていたので、最低でもそれは超えておきたかったですね。
長いスパンで見たら8割ですが、現状での技術としては問題なく行けました。残りの2割は助走後半です。
日本選手権に優勝したのは大学3年の99年です。追い風参考で8m05(+3.5)でしたが、公認のベストもその日本選手権で跳んだ7m95(+1.9)です。そのときよりも力が付いているのもわかりますし、99年は何がよかったのかわからずに跳んだ記録ですが、今はこれくらいの練習ならこの程度の記録、とわかるようになっています。
日本選手権では8mを狙っていきます。前半を押して走る助走をしたいのですが、今日はそこで反発をもらえていません。そこのタイミングが合ってくると、一気に行けると思います」
男子200 mは前半を奥迫政之(ミキハウス)が飛ばし(もしかすると伊藤辰哉だったかも?)、コーナーの出口では若干、藤本俊之(富士通)にリードを奪っていたが、直線で藤本が抜け出した。2位に伊藤が、3位にも土江寛裕が粘り、富士通がワン・ツー・スリー・フィニッシュ。
藤本コメント
「21秒16はまあまあ。調整していませんし、寒いし、向かい風だし(実際は±0)。日本選手権まで休んで、追い込んで、合わせますよ。静岡国際は予選落ちでしたが、日本選手権はちゃんと順位を狙っていきます。優勝を……いえ、2位を取りますよ。(2年前のように6位で代表になることは)ないですよ」
3位(21秒26)の土江は100 mでも2位(10秒65・−1.1)。2日間で100 m3本、200 m3本の計、900mを走った。
土江コメント
「インカレではもっと走りましたし、今回は練習ですから」
全員が日本選手権に照準を合わせている中で獲得した、男女総合3連覇だった。
■男女総合
1)75点 富士通
2)56点 日本ウェルネススポーツ専門学校
3)35点 資生堂
4)30点 七十七銀行
5)27点 日清食品
6)26点 横浜陸上クラブ
■男子
1)75点 富士通
2)27点 日清食品
3)18点 自体学
4)18点 NEC
5)17点 ホンダ
6)17点 栃木TFC
■女子
1)46点 日本ウェルネススポーツ専門学校
2)35点 資生堂
3)30点 七十七銀行
4)26点 横浜陸上クラブ
5)14点 福島三中教
6)14点 三井住友海上
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