2003/3/1 びわ湖マラソン
前日共同会見・日本選手編
「昨年は結果を求めすぎて、力みが出てしまいました」(帯刀)
「力を出し切って、それを会社がどう評価してくれるか…」(清水)
「全力を尽くすだけ」(諏訪)
「優勝と、2時間8分台が目標」(小島弟)
「福岡で失敗したのは、練習期間が長く間延びしたところがあったのも一因」(浜野)
「先輩方に続いて世界選手権に」(佐藤)
「自己記録更新を最大の目標に」(国近)
「昨年は勝負所で離されてしまいました。今回はそこで、チャンスがあれば仕掛けたい」(岩佐)
「1年間継続して練習が続けられたのは、実業団に入ってから初めて」(松田)

Q.びわ湖に向けていつからどこでトレーニングを積んできましたか。その中で重点を置いたポイントはありますか。また、前回出場した方は、昨年と変えた点などあればお教えください。
帯刀 1月からマラソン練習を始め、奄美大島に2回行きました。重点的にやったのはマラソンにおけるスタミナづくりです。与えられたメニューを全て、こなすことができました。
清水 マラソン練習は1月から、広島を拠点にやりました。2週間、徳之島に行き、最終調整は山口でやりました。別段、練習は変わっていません。いつも通りの練習です。
諏訪 1月から奄美で10日間の合宿を2回やって、去年より少しだけ距離が伸びました。
小島忠 12月から少しずつマラソン練習を始め、1月から気持ちを切り換えてやってきました。練習としては、今までと同じです。
浜野 ニューイヤー駅伝のあとマラソン練習に入りました。福岡で失敗(34kmで途中棄権)したのは、練習期間が長く間延びしたところがあったのも一因。今回は集中型でやってきました。(実家のある)和歌山の起伏のあるところで、40km走などをこなしてきました。
佐藤 マラソン練習は12月から。広島、大島、石垣島、西表島などで合宿をしてきました。メニューは40km走、インターバル、ジョッグを繰り返すシンプルなものです。(一昨年の)福岡のときは練習にムラがありましたが、今回は淡々とやってきました。それがプラスになったと思います。
国近 昨年の福岡に出たので(8位・2時間15分59秒)、いつからとは特定できませんが、いったん休養した後、身体を元に戻し、1月から徐々にやってきました。1月後半から石垣島で集中的にやって、2月から東京で調整してきました。
岩佐 1月、2月と走り込みができました。昨年のびわ湖では、後半のペースアップで離れてしまいましたので、後半のスピード維持を意識して練習してきました。
松田 ニューイヤー駅伝のあと、奄美で1カ月練習し、調整は宮崎でやってきました。1年間継続して練習が続けられたのは、実業団に入ってから初めてです。これまでとまた、違ったレースができると思います。
Q.世界選手権の選考会ですが、目標順位とタイム、意気込みなどは?
帯刀 昨年は結果を求めすぎて、力みが出てしまい、思う走りができませんでした。今回は意気込みは特になく、自分の走りができれば結果は付いてくると思っています。その中で2時間10分を切れたらと。
清水 今回、かなりのスピードランナーが揃っていますから、スピードのない僕がどこまで付いていけるか。付け入る隙があれば、上位に食い込みたい。
諏訪 全力を尽くすだけで、特に何もありません。
小島忠 優勝と、2時間8分台が目標です。世界選手権を狙っていきたい。
浜野 世界選手権に出ようと思っています。2時間8分30秒で日本人トップを取りたい。
佐藤 世界選手権にはチームの先輩方が決まっていますので、それに続きたい。苦しくなってから勝負して、8分台を出したい。
国近 世界選手権は福岡で狙って失敗しているので、今回はあまり考えず、自己記録更新を最大の目標にしています。強い選手が揃っているので、できるところまで付いていきたいです。
岩佐 昨年は後半、勝負所で離されてしまいました。今回はそこで、チャンスがあれば仕掛けたい。
松田 2時間8分台で日本人1位を狙っています。
Q.清水選手に。このレースの結果次第で(社内での立場が)どうなってくるか、わかっている範囲で教えてもらえますか。
清水 正直、僕もわからないんです。会社がどう評価してくれるか。アジア大会の時も金メダルでないとダメかな、と思っていました、銀メダルでも大丈夫でした。今回も、力を出し切って、それをどう評価してくれるか…。
Q.国近選手は福岡の失敗の原因を、どう自己分析していますか。
国近 福岡の前は3月から練習を積んで、故障もなく、体調もよく、これまでの競技歴のなかで一番いい状態でした。2時間7分台で優勝できると、自分で決め込んでいました。それで、緊張しすぎてしまったのだと思います。練習不足でも、力がなかったとも思いません。硬くなっていたのかな、と思います。


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