2003/3/21 びわ湖マラソン
清水の世界選手権代表入りは決定的
5人目は五十嵐と佐藤の中国電力勢の比較か?

 男子マラソンの選考レースが全て終了した。各大会の日本人上位選手は以下の通り。
■福岡国際マラソン
2)2時間09分15秒 尾方 剛(中国電力)
5)2時間12分14秒 間野敏男(八番麺屋)
■東京国際マラソン
2)2時間09分30秒 油谷 繁(中国電力)
3)2時間10分11秒 五十嵐範暁(中国電力)
4)2時間10分33秒 三代直樹(富士通)
■びわ湖マラソン
3)2時間08分12秒 藤原正和(中大)
4)2時間08分28秒 清水康次(NTT西日本)
5)2時間08分50秒 佐藤敦之(中国電力)
6)2時間09分29秒 浜野 健(トヨタ自動車)

 気になる世界選手権代表だが、日本人トップで2時間09分59秒以内という条件をクリアした尾方、油谷、藤原の3人は決定。残りの2人だが、びわ湖で選考会2番目のタイムを出した清水も決定的。最後の1枠だが、タイムでは佐藤ということになるが、沢木強化委員長の下記コメントから、暑さとレース内容を考慮に入れるとなると、気温15℃の東京で終盤に粘りを見せた五十嵐も浮上してくる。
 シドニー五輪代表を同じ旭化成の川嶋伸次と小島宗幸が争ったように、中国電力同士の比較になるだろう。中国電力の坂口泰監督(陸連強化委員会長距離副部長)は、「2時間6分台、7分台を出せる力はある」と佐藤の潜在能力は認めつつも、今大会までの練習などの流れに関しては厳しく評価していた。その一方で五十嵐に関して「入賞の可能性も大きい」と言い、どちらが選ばれるかは予断を許さない。

佐藤敦之コメント
「(3位というポジションは)複雑ですが、自分はできることをやった。あとは上の人が決めること。選ばれても選ばれなくても、前に進むことは同じです」
 ※この前に、今回のレースに至る経緯を詳しく話していて、そのことも踏まえてこのコメントとなっている。

沢木強化委員長コメント
「まず気になったのは気候。風が一番心配だったが、走ってみると強い追い風で、中継車に乗った人からの報告では、それが向かいになる後半でおさまってくれた。気温も冷たいと感じられるくらいで、条件的にはよかった。
 日本選手のトップが学生という点が何を意味するかは、コーチ会議と強化委員会で検討していきたい。質の高い練習だったのか、量だったのか、トレーニングを検証したい。しかし、(学生であるし)そんなにすごい練習がこなせていたとは考えにくく、それでもすごい記録が出た。まったく新しい、ニューヒーローが誕生した。
(藤原に続いて3人が2時間10分を切ったが)藤原のすごい記録の前にかたなしかな。ただ、日本の男子もレース前にこのくらいの記録を狙うと口にできるようになった。女子に近づいてきたと思う。(しかし、3大会とも勝てなかったのは)男子と女子の国際レベルにおける差ということ。国際競技会を考えると、それぞれの大会で上を取らないといけない。
 世界選手権に関しては、(参加資格があればフルエントリーして)色んな選手にチャンスを与える方針でやってきているが、世界選手権が8月、来年のアテネ五輪も8月という点を考えると、暑さ対策を考える必要がある。(残りの2人の代表は)ここと福岡は、記録が出やすい大会だが、東京は出にくい。どういうポイントを与えるかは、どういう気象の中で、誰と走って、どう勝負をしたかを考える。レースの中でどこで、どういう勝負ができたか。暑さにどう対応するかがキーワード。暑さにも重きを置いて考えたいが、今回の男子は多彩なメンバー編成ができるんじゃないか。(世界選手権の団体戦優勝は?)どうでしょうか。いいところで戦える気もしている。
(4人が2時間10分を切ったが、力があるのに後半失速した選手もいるが)コンディショニングやトレーニング内容は、チーム独自のもので、秘密にしている部分が多い。これを共有していかないと、日本のマラソン再生は不可能ではないか。オープンにしてもらう試みを、近々やろうと思っている。コンディショニングやトレーニングは、量だけではない。工夫が重要。(マニュアル化する?との質問に)情報として共有することを考えている」


寺田的陸上競技WEBトップ