2002/9/29 全日本実業団2日目
福士が15分04秒27、国内日本人最高記録で独走
青山と山口は“2強”に快勝
森本は4連覇

記録はJAIC

全種目一口メモ
<女子>
●100 m
 逃げる坂上香織(ミキハウス)を新井初佳(ピップフジモト)が後半で逆転。11秒55(+0.7)の今季自己最高で3年ぶり3回目の優勝。3位の松本真理子(石川中教)が11秒78と、自己記録に0.03秒と迫った
●400 m
 柿沼和恵(ミズノ)が欠場し、吉田真希子(福島大TC)の独壇場に。53秒77で2連勝を達成した。手元の計測では200 m26秒0、300 m39秒4(リレーゾーンの入り口と出口の計測タイムから推測)
●800 m
 藤原夕規子(グローバリー)が自らペースメイクし、1周目を62秒で通過。すでに3〜4m後続を引き離している。2周目のバックストレートで早狩実紀(K・Iコーポレーション)が追い上げ態勢に入ったが、追い上げきれず、2位に入るのが精一杯。藤原は前日の1500mと合わせて2冠
●5000m
 福士加代子(ワコール)が独走で15分04秒27のフィニッシュ。大会新記録で2連勝を達成した。国内初の14分台は逃したが、5月の大阪GPで福士自身が出した15分04秒54を上回る国内日本人最高記録。1000m毎の所要タイムは以下の通り。
02:59.8
03:01.8
03:00.7
03:03.1
02:58.87
前日のジュニア3000mを制した橋本歩(三井住友海上)が大越一恵(ダイハツ)、川島亜希子(UFJ銀行)の追い上げから逃げ切って2位。今後が注目される存在に
●100 mH
 前半をリードした茂木智子(秋田ゼロックス)を逆転した森本明子(日本教育システム)が13秒39(+1.1)の大会新で4連勝。福島大出身の茂木は13秒52の2位。福島出身の藤田あゆみ(穴吹工務店)が3位
●4×100 mR
 エースの瀬戸口渚を1走に起用した徳洲会(瀬戸口・遠藤・大久保・牛原)が46秒91で、昨年優勝の七十七銀行に0.99秒差の圧勝。3位の日本ウェルネスの2走は中山美穂
●走高跳
 1m87を1回目に成功した青山幸(WWA)が初優勝。1m90の記録だけを目指していたため、競技終了直後は優勝と気づかなかったという。同記録で今井美希(ミズノ)が2位、太田陽子(ミキハウス)は1m84で3位。青山が今井・太田の2強に同時に勝ったのは、昨年の織田幹雄記念国際以来2度目だという
●三段跳
 谷澤陽子(長良高教)が12m87(+2.9)を4回目に跳んで初優勝。元日本記録保持者の尾上洋子(グローバリー)が2位、3位に七種競技の菊川恵子(南八幡高教)が入った。国体への種目採用の波及効果か、教員選手が目に付いた
●円盤投
 山口智子(呉体育振興財団)が51m20で2連勝。昨年のこの大会以来、1年ぶりに室伏由佳(ミズノ)、成瀬美代子(ミキハウス)の2強に、同時に勝利を収めた
●やり投
 小島裕子(白梅学園高教)が53m47で6年ぶり2回目の優勝。日本記録保持者の三宅貴子(ミキハウス)は51m26で3位。昨年、日本記録を投げて以降、三宅が日本選手間で敗れたことがあっただろうか

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