2002/9/28 全日本実業団1日目
三代が本格復帰
「世界選手権はマラソンで狙っています」

記録はJAIC

 昨年の世界選手権1万m代表、27分ランナーでもある三代直樹(富士通)が、全日本実業団1万mで15位(28分47秒37)ながら、本格復帰を果たした。今年のニューイヤー駅伝後に椎間板ヘルニアを悪化させて手術。1月31日から3月6日まで入院。全日本実業団が千葉県選手権、士別ハーフマラソンに次いで復帰3戦目だった。
「7〜8月にすごくいい練習ができて、27分台を出したいい時と比べても、良かったと思います。今日も目標は27分台でした。ただ、練習をやりすぎてしまったらしく、9月になって一気に疲れが出ました。油断というか、詰めが甘かったというか…。トラックはこれで終わりで、次は東日本実業団駅伝になります。駅伝を考えたら、夏に絶対に走り込んでおきたかったのもあります。でも、調子が良かっただけに、もったいなかった。ちょっと悔しいですね。
 来年の世界選手権はマラソンで狙っています。去年、(エドモントン)世界選手権の1万mを走ってみて、世界で戦うことを考えたらマラソンの方だと感じました。それもあって、故障から回復して一気に練習してしまったんです」
 具体的には来年2月の東京か、3月のびわ湖を予定している。
 三代は過去、2回マラソンを走っている。1回目が順大3年時の学生選手権マラソンで、タイム(2時間19分59秒)はともかく、優勝を果たしている。2回目が4年時2月の別大で、正月の箱根駅伝2区区間新の余勢を駆ったはずが、23kmで途中棄権に終わっている。あれから4年。同じトラック出身の高岡寿成(カネボウ)がマラソンで日本最高を出したばかり。三代にも注目が集まりそうだ。

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