2002/9/8 日本インカレ最終日アウトライン その2
波乱の男子1万mWは松崎が2連覇
土井は室伏の大会記録に24cmと肉薄
女子新種目の棒高跳で真島が学生歴代2位・3m95
女子トラックの林、西村、斉藤が2連勝

 個々の種目を見てみると、カリウキ(山梨学大4年)が優勝した男子5000mは、橋ノ口竜一(山梨学大3年)が2位となり、山梨学大がワンツー。藤原正和(中大4年)が終盤でリードを奪ったが、最後に力つきた。1万mジュニア日本記録保持者、ユニバーシアード・ハーフマラソン金メダルの肩書きを持つ藤原だが、インカレは日本・関東とも無冠に終わった。
 ハーフマラソンは土井洋志(法大4年)が1時間04分42秒で優勝。駒大のエースと目される松下龍治(4年)を抑えた。400 mHは河北尚広(筑波大4年)が初優勝したが、優勝記録は2年連続50秒台にとどまった。
 男子1万mWは松崎彰徳(東洋大)が2連覇。アジア大会代表で20kmW日本最高記録保持者の山崎勇喜(順大)が2位。アジア選手権20kmW優勝の吉沢永一(明大4年)は7位、東北インカレで日本新を出した吾妻武昭(岩手大3年)は7600m付近で失格と、今大会有数の波乱種目となった。
 男子走高跳は内田剛弘(福岡大4年)が2m18で初優勝。今季は日本選手権も制してアジア大会代表となっており、昨年まではなかった勝負強さが身に付いている。前日の走幅跳・大石博之に続いて福岡大が跳躍2種目を制した。
 男子ハンマー投は学生6年目の土井宏昭(中京大4年)が71m60で3連勝。室伏広治(ミズノ)の持つ大会記録更新に意欲を燃やしたが、惜しくも24cm届かなかった。
 男子やり投は山本一喜(中大1年)が73m22で1年生Vを達成。日本ジュニアにも勝っている選手で、今大会は円盤投でも6位入賞。村上幸史(スズキ)に続き、世界に挑戦できる選手と、投てき関係者の評価も高い。
 女子では200 mの林由佳(中大2年)、800 mの西村美樹(東学大2年)、5000mの斉藤由貴(玉川大4年)と、トラックのフラット種目はすべて2年連続優勝が達成された。
 ハンマー投とともに新種目の棒高跳は真島史帆(中京大3年)が3m95の学生歴代2位タイで優勝した。

最終日の記事予定
@47年ぶりの快挙、東海大が短距離5種目完全制覇
Aコメントを何人か。候補は
・土井宏昭
・西村美樹
・斉藤由貴

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