2002/9/8 日本インカレ最終日
女子800 mは西村が2分06秒24で2連勝
「行くべき」だと考えていた1周目の58秒台

 女子800 mは日本記録(2分02秒23)保持者の西村美樹(東学大2年)が1周目を58秒2と飛ばして後続をぶっちぎり、2周目もなんとか持ちこたえて2分06秒24で2連勝。2位に5秒以上の大差をつけた。
 今季の西村は、日本記録を出した昨シーズンと比べるとかなりの不調。関東インカレこそ勝ったが、東学大の先輩である杉森美保(京セラ)や日本選手権優勝の松島朋子(UFJ銀行)には負け続け、その結果として、アジア大会代表の座を逃した。先頭を引っ張る走りにも、昨年のような勢いが感じられなかった。
「ケガをした影響で冬期練習が、1年前と比べたらできていませんでした。それで自信も持てず、積極的に行けませんでした」
 昨年はだいたい、1周目を59〜60秒で引っ張っていた。手元に正確なデータがないが、今季は60〜62秒ということが多かったのではないか。それが、この日は58秒2。何かの意図があるのは明白だった。
「今日は58秒台で行くべきだと考えていました。最低でも59秒と。(後半が)行けなくとも、今後につなげるためにも、この走りをすべきだと考えました」
 西村と言えば、積極性が特徴。そして、好調時にはそれだけでなく、終盤でも攻撃的な走りに見える。ペースアップしていると見まがうばかりの走りだ(実際、しているのかもしれない)。
 どちらかというと、日本人選手同士の時よりも、外国選手と走って好結果を残している印象の強い選手。今季最後の試合は、外人選手と走るスーパー陸上だ。


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