2002/9/6 日本インカレ2日目アウトライン
曇天のインカレ
末續、2位に0.24秒差の圧勝も10秒20
女子やり投で中野が学生歴代3位 52m56
女子三段跳の吉田は学生歴代4位 13m18
大石が九州学生新 7m88

 注目が集まった男子100 mの末續慎吾(東海大4年)は優勝したものの、記録は10秒20(+0.5)にとどまった。スタートに今季前半で見られた飛び出しが見られず、中盤から、力任せに抜け出したような印象のレース。末續自身「9秒台は狙っていた」とレース後に話しているが、10秒20の記録に思わず「とどまった」と書いてしまうところに、現在の末續に対する周囲の期待の高さがわかる。
 女子100 mは99年のインターハイ・チャンピオン、黒澤茉莉子(筑波大3年)が終盤の競り合いから抜け出した。
 昨日の雨から曇りへと天候が回復したことがプラスに働いたか、フィールド種目で好記録が続いた。女子やり投は中野美沙(筑波大3年)が52m56と、日本選手権で53m17の学生歴代2位をマークした植木秀美に次いで、学生歴代3位に進出した。その植木は今回、エントリーしなかった。
 女子三段跳は、今季好調の吉田文代(中大3年)が13m18(+0.8)の学生歴代4位で2連勝。女子砲丸投でも、日本記録保持者の森千夏(国士大4年)が16m61の大会新で貫禄勝ち。吉田、森とも2連勝。
 男子走幅跳の大石博之(福岡大2年)も7m88(+1.4)の学生歴代10位とまずまずの記録。2位に30cm差の圧勝で、九州学生新でもあった。大石は3年前の国体少年A優勝者。男子砲丸投の村川洋平(筑波大3年)は、自己2番目の17m13で、日本選手権優勝の畑瀬聡(日大2年)を抑えた。
 男女のハードルは、内藤真人(法大4年)と池田久美子(福島大4年)の、国際舞台でも活躍しているコンビがそれぞれ2連覇を達成。女子4×100 mRは、決勝で3走に木田真有(2年)を起用した福島大が、45秒98で3連勝を達成した。男子4×100 mRの東海大は2連勝。
 男女の混成は、本命と見られた平田卓朗(日体大4年)と平戸安紀子(筑波大4年)が順当勝ち。平田は自己3番目の記録での2連勝。男子3000mSCは春田正臣(順大)が8分41秒75の自己新で2年ぶり2度目の優勝。
 4年生の活躍や、2連勝(あるいは2度目の優勝)の選手が目立った1日だったが、女子1万mでは1年生の小山真子(日体大)が33分52秒62で優勝。関東インカレ優勝の平田裕美(3年)は今回6位だったが、日体大の充実が感じられた。

2日目の記事予定
@末續、決勝で10秒20にとどまった理由は?
A内藤&池田、男女ハードル
B福島大の女子4×100 mR
C走幅跳2位・青森大の青山とは?

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