2002/9/6 日本インカレ1日目
大会初日は雨、雨、雨
円盤投や三段跳に雨がどう影響したのか?
女子円盤投は過去30年で最低記録

 大会初日はかなりの大雨(どんな雨だったかは、ISHIRO!と陸上専門誌参照)。当然、記録も低調。特に女子円盤投は優勝記録が44m02で、これは、過去30年間で最低記録だった。確かに選手のレベルが下がっている気はするが、雨という条件がかなり円盤投に影響する気がした。当の女子円盤投選手に話を聞いたら言い訳っぽくなると判断し、男子優勝者の佐々木大志(岩手大院2年)に雨の影響について話を聞いた。
「今日は、マイナス5mだと思います。今日くらいの雨だと、バックスイングの時に円盤と指の間に水が入ってしまい、回転もかけられなくなってしまいます。投てき4種目の中でも、一番影響の大きい種目だと思います」
 ターンに影響しないか、という質問もしてみた。
「国立競技場はサークル自体がツルっとしています。気にしない範囲で投げていました」

 男子三段跳も3位の記録が15m42(−0.8)で、雨の影響を受けていたように感じられたので、2位(16m06・+0.6)の渡辺容史(筑波大4年)にも話を聞いた。というのも、渡辺が眼鏡をかけて競技をしている選手で、影響をより大きく受けると思われたからだ。
「(眼鏡が雨で濡れることは)不利になるかもしれませんが、調子がいいときは踏切板を見ていないんです。前を見ていても、踏切板がどこにあるのかわかります。そういうときの方が、“身体が起きたいい抜け”ができるんです。逆に調子が悪いと、踏切板を最後まで見てしまって“かぶり気味”になってしまいます。今日は意識的に、見なくても跳べると言い聞かせました」
 なるほど、と思わせるコメントだった。
 雨とは関係ないが、気になる渡辺の情報も少し。春季サーキットで好調だったが、関東インカレを故障で欠場。しかし、それも「南部記念でからテーピングを外しています」と、完治に近い状態らしい。後輩の石川和義には今回で「1勝3敗」と負け越しているが、「60mのタイムは伸びているし、筋力面は問題ない」と言う。
 来季は大学院に進学予定で、日本人初の「8m&17mジャンパー」を目指す。それは、目指すものの1つにすぎないかもしれないが。

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