2002/12/7 全日本実業団対抗女子駅伝
福士はどんな走りを見せてくれるのか?
ワコール・永山監督のコメントを紹介


「(福士の状態は)良くもなく、悪くもなく、今まで通りです。応援団が450人来るので、プラスαが期待できます。去年(31分36秒)以上のタイムを目指しています。区間新は、普通に走れば出るでしょう。淡路みたいな強風とかがなければ、ですが。
(30分台も)あり得ます。風と、走るときの状態次第ですが。(30分48秒を切ることも)条件さえ揃えば、ですね。駅伝はトラックと違って前を追いかけていけますから、ペース配分に関係なく行ける部分もあります。去年は5000mベストが15分10秒23の選手が、5km通過を15分09秒で行けました。渋井さんもそうですが、(この1年間で)福士も成長しています。2人ともロード向きですから、不可能じゃないと思います。
 福士にとってこの大会は、リベンジと位置付けられているはず。去年は前半を15分09秒で入って、後半16分30秒もかかっているんです。本人も今回、“とことん”をテーマにしています。10kmの中で、前半も後半も、休むところはないと考えているはずです。

(そのためにも応援団を)450人を前半の3つの区間、選手の苦しくなるところに配置して、彼女が笑顔を出すたびに(応援に笑顔で応えるたびに)スピードアップできるようにしています。前にいる選手は全部抜くくらいのつもりです。それだけ、個人のレースよりもチームで戦う駅伝への思いは強い子なんです。みんなで喜びを分かち合いたい、自分だけ手抜きしたくない、私が頑張ってみんなも頑張る、そう考える子です。
(今年は14分55秒19なので14分台で5kmを通過することも?)よっぽど後ろでスタートしない限り、15分を切って入ることはないと思います。去年も、後半を15分20〜30で押せていれば、30分40秒だったわけです。怖いのは全員を抜き終わって、気のゆるみが出ること。2人で競って行けたら面白いと思います。

(練習は)抑えました。思いが強くなると、どんどん行っちゃいますから。手綱をまだまだ緩めておいて、明日、一気に行けるように。
 普段はデスクワークをしている同じ職場の人の思いを肌で感じることが、明日は力になると思います。実業団チームという環境では、それが重要になります。福士は特に、自分1人で走っているのでないことを、いつも口にしています。
(応援によるプラスαは)レース当日、発揮できればいいんです。練習でそれをやっていると、試合で焼き切れてしまいますから」


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