2002/11/10 東日本実業団駅伝
日清食品が創部8年目で初優勝
コニカの3連覇を阻止

 東日本実業団対抗駅伝は、日清食品が創部8年目で初優勝を飾った。
 レースは3区まで3連続区間賞のNECが先行した。日清食品も1区・小川博之がトップと10秒差の3位と好位置につけ、2区・北田初男、3区・徳本一善も区間2位。1分06秒差でタスキを受けた4区・ギタヒが13kmまでにNECを逆転。
 5区・6区と2連勝中のコニカが連続区間賞で追い上げたが、日清食品も奈良修・板山学と連続区間2位。最後は7区・諏訪利成が区間賞で締めくくった(富士通・藤田敦史も同タイム区間賞)。
 日清食品は創部8年目で初優勝。日清食品の白水監督は「ここで勝たずしてニューイヤー駅伝に勝ったためしがない。本番で勝つためにもステップとしたい。今年あたりかな、と思って戦力を補強してきた」と、レース前から自信のコメントをしていた。
 過去3年間、富士通・コニカ・コニカと東日本を制したチームが、元旦の全日本実業団対抗駅伝にも優勝している。全国2連勝中のコニカはこの日、ガソや松宮祐行を欠いたメンバー。中国電力やトヨタ自動車、カネボウ、旭化成と強敵も多い。だが、この結果で日清食品は、元旦の優勝候補に堂々、名を連ねた。

これが大会を象徴する写真!?
 坪田智夫(コニカ・写真左)がレース後、徳本一善(日清食品・写真右)に出くわすと「負けたよ、完敗」と言って、握手の手を後輩に差し出した。この2人は解説の必要もないと思うが、法大の先輩と後輩(2学年違い)。ともにアジア大会代表ともなった、チームの“顔”でもある。入社3年目の坪田は実業団駅伝5レース目で初の敗北。新人の徳本は実業団駅伝初出場で優勝。
 坪田は区間賞こそ取ったが、ポイント区間とはいえない6区で、走りも完調とは言えなかった。徳本も完調でないのは同様だったが、新人の加入で日清食品が戦力アップしたのは事実。コニカは坪田をはじめ、ガソと松宮祐行が欠場するなど、中心メンバーがこの大会に合わせられなかった。東日本実業団駅伝を象徴しているのが、この写真かもしれない(無理やり意味を持たせるのもどうかと思うが、そんなに外した見方ではないと思うので)。


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