2002/12/1 福岡国際マラソン
尾方のレース2時間15分後会見
その1
「確実に6分台で走れる練習ではなかったので、不安がありました」

Q.レースが終了して、一息ついた今の気持ちは?
尾方 何とか走り切ったかな、という安堵感があります。走り切れたな、という気持ちが強いですね。
Q.フィニッシュ直後は悔しさが大きかった?
尾方 悔しかったですね、やっぱり。力の差があると思いました。優勝できるところまでいって勝てないのは、自分らしいと言えば自分らしいですけど。
Q.自分らしいというと?
尾方 詰めが甘いというところです。
Q.これまで詰めが甘かったレースは?
尾方 全日本実業団の1万mもそうでした(28分13秒26で3位)。あのレースは27分台を出せてもおかしくないレースでした。あとは、もろもろ…。
Q.同じ中国電力の油谷選手が世界選手権(2001年エドモントン大会5位)で結果を出すのを見て、どう感じていましたか。
尾方 僕らも同じような練習をしていますから、結果は出るだろうと思って練習しました。僕はまだ(世界選手権の)切符を取っただけ。油谷みたいに努力していきたい。
Q.坂口監督が、夏、かなり練習したと話していましたが。
尾方 監督の言われる“かなり”と、僕の言う“かなり”が完全に同じとは限りませんが、チームで一番、練習したと思います。僕としては余裕もあり、もう少しやりたかったのですが、セーブしました。本当はもう少し走り込んで、もうちょっと万全の状態で臨みたかった。多少、不安がありました。2時間6分台を狙える練習をしていれば不安はなかったんでしょうが、確実に6分台で走れる練習ではありませんでした。今の段階では、2時間9分台で走れる……7〜8分台で走れる練習でした。
Q.当初は、福岡でなくびわ湖に出る予定だったとか。
尾方 監督が僕の練習を見ていて、3カ月先に延ばさなくとも、福岡で切符を取れると判断したようです。
Q.2時間6分台の練習をしなかった理由は?
尾方 正確に言えば“しなかった”のではなく、“できなかった”ですね。距離走にしてももう少し回数を増やしたかったし、インターバルにしてももっとガンガンやらないと。まだ、改善することはあります。
Q.2時間9分台は予定通り?
尾方 走れて当たり前、という感じです。9分台じゃあ、大したことありません。世間も9分台じゃあ、“それがどうしたの”と思っていると思います。


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