2002/10/7 アジア大会
1日目ダイジェスト
花岡、走幅跳で銀メダル、過去32年間で最高順位!
男子1万mはまさかの6・7位

 大会初日は好天、微風とまずまずのコンディション。決勝種目は男子20kmW・女子20kmW・女子やり投・男子1万m・女子走幅跳の5種目。
 女子走幅跳の花岡麻帆(Office24)が6m47(+0.7)で2位。1970年のバンコク大会で山下博子が優勝した以後は3位が最高だったので、過去32年間の日本選手最高順位ということになる。腰にサポーターを巻いて出場した池田久美子(福島大)は、最後に6m04となんとか大台に乗せて7位。
 まさかの結果となったのは男子1万m。日本勢が集団の先頭でリードしていたが、7350mでペースが一気に上がると簡単に置いていかれ、佐藤敦之(中国電力)が28分58秒57で6位、坪田智夫(コニカ)は7位。2人とも十分な練習が積めず、勝負できる体調ではなかったようだ。
 朝8時30分から行われた男子20kmWはアジア大会競歩種目初の金メダルも期待された種目。だが、若手期待の山崎勇喜(順大)は6kmまでに失格。昨年の世界選手権入賞者の柳沢哲(綜合警備保障)も6kmまでに2つ警告を取られ、積極的な走りができないまま、18km手前から遅れ始め、残りで1分以上の差を付けられ、1時間25分33秒で3位。やや残念な結果に終わった。
 女子20kmWの照井貴子(サニーマート)は4位、女子やり投の三宅貴子(ミキハウス)は肩が完調にもどらず7位。

 予選では、男子100 mで田島宣弘(日体大)が予選で落ちる憂き目に。故障の影響が大きかったようだ。朝原宣治(大阪ガス)は順調に通過した。男子400 mHは2組にソマイリー(サウジアラビア)、アルヌビ(カタール)、為末大(大阪ガス)と有力選手が固まり、48秒76のアルヌビと49秒03のソマイリーが大会新。為末は49秒66の3位。1組目の吉沢賢(デサントTC)は50秒65で1位。
 女子800 m2組の杉森美保(京セラ)は2位で危なげなく通過したが、1組目の松島朋子(UFJ銀行)は4位で、危うくプラスで通過した。

主な予選通過者のコメント
●朝原宣治
「今日は確実に行き過ぎました。スピードの切れがもうちょっと。無難な走りをしましたね。(トラックは)硬い方だし反発力はあるので問題ない。(9秒台は)絶対に出るとは言えませんが、積極的に行きます」

●杉森美保
「(決勝は)メダル狙いで行きます。欲を言えば金メダルも狙いたいですけど、ランキングを見たら混戦です。でも、800 mは持ちタイムよりもレースの流れで順位が左右されます。スプリントのある選手が上に行くのかと言えば、そうでもありません。そこが800 mの面白さです。1組目のボリソワさん(3位・キルギスタン)はアジア選手権で走っていますが、1位のインドと2位の中国の選手は強いですね」

●為末 大
「今日は3位狙いでした。2回だけ、3台目と5〜6台目なんですけどポイントとして走って、あとは流し気味で、力を残しました。(スーパー陸上後に痛みの出た)ヒザのケガが治ってから、ゴールまで走ったのは初めて。恐る恐る行きました。
 エドモントンは何の心配もなく臨めた試合でした。今回はヒザや、(2回目のヨーロッパで痛めた)腰や、グランプリファイナルに出られなかったショックなんかがあって、万全ではないですけど、オリンピックもこういう状態にならないとも限らない。これで、あきらめるわけにはいきません」

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