2002/10/10 アジア大会
4日目
末續が日本2つめの金
男子200 m記者会見と囲み取材
「いつもはタイマーを見るんですが、今日はそれよりも1番になれたことが嬉しくて、速攻で喜びました」


Q.ウイニングランの気持ちは?
末續 ウイニングランは初めてで、歩いてもいいのに走ってしまいました。とても疲れました。
Q.中国人記者から、質問がわからなかったからもう一度と要請が出て。
末續 じゃあ、ちょっと変えてみてですね、ウイニングランは初めてでしたが、観衆の反応がすごくよくて、気持ちよかった。何回もしたいですね。
Q.日本の陸上はこれまで成績がよくないが、そういう点でプレッシャーは感じなかったか?(外国人記者)
末續 流れは決していいとは思いませんが、健闘しているところもありました。それを(発奮)材料にしました。プレッシャーは多少はありましたが、レースの前は全然でした。
Q.金メダルが1つという状況でも?(外国人記者)
末續 そんなに負担にはなりませんでした。僕自身が目標にしていたのは金ですし、周りがどうあれ自分が取ればいい、と考えました。
Q.どうして(記録ではなく)勝負重視だったのか。
末續 どうしてもアジア大会のタイトルが欲しかったんです。仮にアジア記録とか出ても、金メダルでなかったら嬉しくない(し、記録もアジア記録として残らない)。非常に、勝負に執着しました。高速トラックでもなかったので、記録は2の次でした。
Q.19秒台はいつ?(外国人記者?)
末續 本当は今年、そういう予定でしたが、今いち条件とタイミングに恵まれませんでした。
Q.走りを最初から振り返ると?
「前半のガツガツ行く局面で、それは50mくらいまでなんですが、なかなか乗りませんでした。跳ね返りがまったくない、厚くて軟らかいゴムみたいです。ちょっとチェルノボル(カザフスタン)に出られていたと思います。でも、直線に入った時点で(リードしていて)勝ったな、と思いました」
Q.フィニッシュした瞬間の気持ちは?
末續 瞬間、気持ちよかったですね。いつもはタイマーを見るんですが、今日はそれよりも1番になれたことが嬉しくて、速攻で喜びました。記録を出すのとはまた、違った喜びがあります。記録はいろいろと出す機会がありますが、勝てるこのときというのはそんなにありません。だんだん、価値観がわかってきました。(それでなのか)最後は硬かったですね。無我夢中でした。電光掲示板を見て、“あっ、勝ったな”と思いました。
Q.勝つべきレースで勝つのは難しい?
末續 アジア大会が僕の今年一番の目標。これまで合わせて当てたことがないので、今回は地力が付いたかな、と感じました。グラウンドやコンディション的に恵まれなくても勝てると。
Q.伊東浩司さんから、アジア・チャンピオンの重みということを、直接聞きましたか。
末續 ええ。アジア・チャンピオンは気持ちいいですね。ヨーロッパに行くと、(この肩書きで)違ってくるらしいですね。
Q.100 mのあとの朝原宣治(大阪ガス)選手とは、どんな話を?
末續 同じ部屋なんですがなかなか会わなくて。「あとは頼んだよ」と言われて、「まあ、頑張ります」と答えました。

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