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本日(12月6日)配信した22号のコンテンツは以下の通り。
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  ■1 【“サブナイン”ゼロに終わった福岡国際マラソン。でも、実際は……?】
  ■2 【次回イベント情報】 全日本実業団対抗女子駅伝
  ■3 【先週の“MIP”】 高岡寿成、30歳代初マラソン日本最高
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▼1 “サブナイン”ゼロに終わった福岡国際マラソン。でも、実際は……?
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  マラソン報道の見出しによく使用される“サブテン○人”。前号で「この言
 葉を使うのはやめよう、2時間10分突破を評価する価値観がよくない」、と主
 張した。その価値観がマスコミや世間にあるから、選手もそこで満足してし
 まうのだと。使うのなら“サブナイン”だろう(“サブエイト”=2時間6〜
 7分 台を同一レースで何人も求めるのは、時期尚早だろう)。
  ということは、12月2日の福岡国際マラソンは“サブナイン”なしの大会
 だったということになる。つまり、世間的に評価できる記録は出なかったこ
 とになってしまうが、そう言い切ってしまうのもどうかというのが、正直な
 感想である。

◆記録が出なかった2つの理由

  25kmまであの好ペースで展開しながら、記録が出なかったのには2つの理
 由が考えられる。

◇その1 気温が高かったから記録は仕方がない

  15km地点で気温19.0℃という公式発表だが、日の照る場所は実際、20℃
 は超えていただろう。春のレースで20℃の気温なら大した影響はないが、前
 日まで冬の気温の中でレース当日に20℃となると苦しい。海外のAR(代理
 人)たちからは、ペースメイクが速過ぎたのではないか、という声も挙がっ
 ていたという。
  そういえば、1位・アベラ(シドニー五輪&エドモントン世界選手権優勝)、
 2位・清水康次(セビリア世界選手権7位)、3位・高岡寿成(シドニー五輪
 1万m7位)と、上位3選手は夏場の大会で実績を残してきた選手ばかりだ。
  もちろん、オリンピックや世界選手権の入賞者が強いのは当たり前だとい
 う見方もあるし、「じゃあ、世界選手権2位のビウォットが9位だったのは何
 故か」という意見もあるだろう。
  サンプルが3例では、結論づけるには少ないような気がするが、あのペー
 スで行って30km過ぎにバタバタ遅れ始めたのは、暑さの影響があったと思
 われる。

◇その2 レース展開のあや

  25kmでペースメーカーがリタイアしたあと、26km過ぎで飛び出したのが
 カギカ(NKK)だった。初マラソンということで実績もなく、走りも“バ
 ネ”を使った走り方で、いずれ落ちてくると有力選手たちは判断した。有力
 選手の誰かが追えば、他の選手も追随してペースアップしていたはずである。
 高岡も「余裕はあった。アベラが追えば付いていった」と話している。
  では、なぜできないのか。それは1人で走る形や、自分が集団のペースメ
 ーカー的になることを避けたいからである。振りきれる自信があれば、もち
 ろんスパートしているわけだが、その辺が難しい。結果として、そのペース
 に“はまって”、ペースアップができなくなってしまうのだ。