2006/3/23 MTC新メンバー発表・懇親会
吉野達郎&大橋祐二
2選手がミズノに


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 23日13時から、MTC(ミズノトラッククラブ)の新メンバー発表・懇親会が、岸記念体育館内スポーツマンクラブ行われた。室伏広治と末續慎吾の両メダリストを筆頭に過去、数々の日本記録保持者、五輪代表、世界選手権代表を輩出してきた同クラブ。そこに新たに加わるのは吉野達郎(RaSport)と大橋祐二(筑波大)の2選手である。
 吉野はヘルシンキ世界選手権4×100 mR代表。東海大を卒業して1年間はRaSport所属として活動したが、その将来性はミズノ側もかねてから高く評価していた。諸般の事情で1年間、入社するのが遅れてしまった格好だ。
 大橋は110 mHで高校生初の13秒台(13秒98)を記録した選手。学生歴代2位の13秒57を昨年マーク。昨年から筑波大教員となった谷川聡(日本記録保持者、前MTCキャプテン)が、そのハードルセンスを高く評価している選手。前日本記録保持者の内藤真人のライバルとなるが「110 mHはミズノ以外にはいないという意気込み」(中村哲郎総監督)である。

 入社の動機と今後の抱負を、2人は次のように語った。
吉野「ずっと、世界で活躍し、世界選手権やオリンピックで持てる力を十二分に発揮したいという思いがありました。ミズノは陸上競技の素晴らしさを世界にアピールしている素晴らしい会社。MTCでは日本を代表するアスリートたちが活動しています。刺激をもらって、一緒に活動していきたい。まず今年は、日本選手権のタイトルと、アジア大会に向かって頑張っていきたい。専門種目の200 mでは自己記録を更新するとともに、大阪の世界選手権標準記録を突破して、北京オリンピックにつながっていくような走りをしたいと思います」
大橋「中学・高校の頃から、社会人になっても陸上競技を続けたい気持ちがありました。その頃から、社会人で活躍しているのはミズノの選手で、すごく印象的でした。ミズノで続けることを夢見ていたといっていいと思います。それが現実となる今は、今度は中学生・高校生に夢を与えられるアスリートになりたい。チームには室伏選手や末續選手という世界で活躍していて、心強くも思いますし、その中で自分を高められると思います」

 上記コメント以外にも、吉野は昨年来取り組んでいる新コンセプトの“クアトロ走法”について、大橋は空中での体のさばき方について語るなど、技術的にもさらに一歩進んだ取り組みをしていることを明かした。2人は4月中旬の埼玉県選手権(大橋)と日大・東海大対校戦(吉野)で足馴らしをした後、春季サーキットから本格始動する。
 なお、新人選手と同時に、MTCから所属変更する選手および現役引退ををする選手、チームミズノアスレティック(TMA)の新規加入選手も発表された。特にTMAは、その活動が各方面で評価・理解をされて、18人と選手数が増加した。

■MTC2006年度所属選手
室伏広治
室伏由佳
信岡沙希重
末續慎吾
内藤真人
吉野達郎
大橋祐二

■MTCから所属変更、および引退選手の進路
田端健児:長崎工高教員に。現役続行。TMA所属
渡辺大輔:日大桜ヶ丘高教員に。現役続行。TMA所属
柿沼和恵:現役続行。サンクラブ所属に
今井美希:引退し、ミズノ竃シ古屋支社に勤務
田川 茂:引退し、ミズノ鞄結椁{社に勤務

■TMA所属選手
谷川 聡
杉林孝法
碓井 崇
保田 豪
井原直樹
志水見千子
片岡純子
高橋千恵美
<<以下は2006年度からの新規加入選手>>
田端健児
渡辺大輔
佐藤友香
奥野裕嗣
北村和也
室永豊文
今村博子
木越清信
大橋忠司
浅利純子


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