2003/9/10
コニカミノルタ陸上競技部発足記者会見から
「私が大きなことを言うと選手もついてきてくれる」(酒井監督)
コニカ株式会社とミノルタ株式会社の経営統合により、8月5日にコニカミノルタホールディングス株式会社が発足。全日本実業団対抗駅伝3連勝中のコニカ陸上競技部は、コニカミノルタ陸上競技部となり、新チームとしてスタートを切った。その発足記者発表会が9月10日、東京大手町の経団連会館で行われ、スタッフ・選手たちが抱負を語ってくれた。また、新人2名(7月入社のサムエル・ムツリと8月入社の太田崇)の入部も紹介された。 写真
酒井勝充監督挨拶
「ワイナイナはアテネ五輪マラソンで金メダルを取りたいと言っています。スピードで見ると難しいが、先の北海道マラソンからもわかるように、暑さの中では絶対的な強さがある。条件が悪くなれば、ワイナイナの強さが出せると思います。
日本選手にとって5000mの標準記録は高いと思われますので、チームとしてはマラソン・1万mが目標。マラソンでチャンスがあれば(アテネ五輪代表にも)果敢に挑戦し、一発、引っかからないかと狙っています。
1万mはパリの世界選手権に坪田が出場し、結果としては惨敗でしたが、得るものもあったし、やり残したこともあります。それがやり遂げられれば、下位入賞には絡んでいけるのではないかと。大きな負け方で逆に、本人も次へ気持ちを切り換えられましたが、例年のようにスローで進んでラストでやられる展開だったら、感動もなかったかもしれません。
松宮隆行もアテネの1万mに近いところにいます。2人でA標準の27分49秒00を破って、2人で出られるようにしたい。
ニューイヤー駅伝は3連覇中ですが、コニカミノルタとして初優勝、コニカから引き継いでの4連覇を達成したい。生身の体でやることですから“絶対”はありませんが、“絶対”のつもりでやります。それを来年、再来年と1つ1つ積み重ねて、個人の力が上がれば日本(全体の)力も上がると考えています。
2008年(北京五輪)にはマラソンで日の丸を付ける選手を育てるのが目標です。現状では厳しいものもありますが、駅伝でも10年前は10位から20位という成績だった。5年後も、今の頑張りを続ければ、マラソンで日の丸を付けること、できればメダル、金メダルも夢ではないと思っています。
そのためには世界大会に出て、ケニアやエチオピアといった世界の選手の強さを、テレビを通してでなく、体で感じることが重要になります。世界に挑戦して、何回も叩かれながらも、頑張っていきたい。あとは合宿などで、メンタル面や科学面も掘り下げて、広く深くやっていきたい。
また…(2〜3秒の間)…、大きなことを言っていますが、私が大きなことを言うと選手もついてきてくれています。コニカミノルタは世界に名だたる企業です。陸上部も弱小チームだった頃から、世界へと頑張ってきました。会社同様に世界で活躍するチームを目指します」
選手挨拶
磯松大輔
「現在は12月の福岡(国際マラソン)に向けて、走り込み中。2時間10分を切ることが目標です」
ワイナイナ
「コニカミノルタのユニフォームを着て、世界を目指します。アテネ五輪で金メダルを取れるよう頑張ります」
小澤希久雄
「2月に東京国際マラソンに出場予定です。そこで日本人トップとなって、2時間10分を切れるように頑張ります」
迎 忠一
「私もマラソンで2時間10分を切れるように頑張ります」
酒井俊幸
「まずは駅伝で4連勝を目指して頑張ります」
坪田智夫
「パリの世界選手権では18位と、世界のレベルの高さを感じさせられました。アテネ五輪に向けて、パリでゴールした瞬間から、アテネで戦えるようになることを目指して頑張っています。来年は入賞したい」
松宮隆行
「世界選手権には出られませんでしたが、アテネ五輪には出られるように頑張ります」
松宮祐行
「びわ湖で2時間6分台を目指します」
高橋正仁
「去年は秋に故障してしまいましたが、この夏の合宿は走り込めました。4連覇に貢献したい」
谷川嘉朗
「秋のトラック、冬のロード・駅伝で(頑張れるように?)基礎体力を付けたい」
前田和之
「来月4日に世界ハーフマラソン選手権に出場します。初めての世界大会なので、いい成績を残したい」
米田尚人
「まだ、練習についていくのがやっとです。駅伝メンバーに絡めるように頑張りたい」
鍋城邦一
「この夏の合宿で結構走り込めました。秋のトラックでいい記録を出したい」
ムツリ
「私の名前はサムエル・ムツリです。頑張ります。よろしくお願いします」
太田 崇
「6月のNECの廃部後、コニカミノルタに入社いたしました。実業団5年目ですが、NECで培ったものと、これからコニカミノルタで培うもので、大きな成果を残したい」
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