ATSUYAなメール
その8
2002年11月8日
4年前のこと。
寺田さまかなり、かなりのごぶさたでございます。毎日、ホームページは拝見しているのでごぶさたしている気はあまりないのですが、最近はめっきりメールを書くのがおっくうになってしまい、ファミレスや新幹線、空港などで執筆している寺田さんの爪の垢をせんじて飲んだほうがいいような気がしております。さて、先日の全日本大学駅伝をテレビ観戦した私は、思わず両目の涙腺が緩んでしまいました。大健闘した東洋大の6区、岩田豪の姿にです。彼は1998年、2回目の兵庫5連覇を達成、チーム2回目の全国2連覇を達成した西脇工の一員でした。しかし、10人枠には入ったものの、都大路を走る夢はかないませんでした。当時のメンバーをみれば、それも仕方ありません。2時間3分32秒で全国制覇した1区は中尾栄ニ(早大)、2区は藤原正和(中大)、3区清水将也、4区藤井周一、5区清水智也、6区中谷圭介の4人は全員、日大。7区は13分台で走った森口祐介でした。そんなチームで、彼は後輩・中谷の付き添いを務めました。優勝後、メンバーも控えも「よかった、よかった」と歓喜に浸る中、岩田は言いました。当時のK新聞運動面から引用すると、「第6中継点で戦況を見守った岩田は『今年は戦力が小粒でも(どこが小粒やねん!)、チームワークは抜群だった』と胸を張る。大学でも陸上を続ける予定で、『目標ですか? 今のチームメートに勝つことです』と力強かった」5000mで14分40秒05の記録を持ちながら、サポートに回った彼が、「今のチームメートに勝つこと」を目標に掲げた大学生活。最終学年の伊勢路6区には、高校時代の仲間・中尾、ライバル報徳のエースだった清家健(山梨学院大)、龍野出身の山本勝義(日大)といった同じ兵庫県出身の「都大路経験組」がいました。清家には1秒負けたとはいえ、中尾と山本には勝ちました。中尾との差は9秒でしたが、「今のチームメートに勝つこと」という目標は見事にかなえられました。むろん、好調・東洋大の一員として、そんな10代のころのコメントに縛られた走りをしたとは思いません。でも、私はとてもうれしい!今年の伊勢路では、ほかにも滝川出身の土井洋志(法大)やルーキーの森本直人(山梨学院大、報徳)、坂本純一(神奈川大、飾磨工)、原英嗣(早大、加古川東)ら兵庫県から巣立った選手が活躍しました。六甲山のふもとで黙々と仕事に励む私にとって、こうしたランナーたちの快走と寺田さんの趣き深い記事が何よりの楽しみです。ロードシーズンも真っ盛り。お体に気をつけて、お仕事頑張ってください。32歳になったので、そろそろ寺田さんのようなおやじギャグを磨きたいO原A也より。
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