スポーツ・ヤァ!No.034
'01-'02 Rising Force 2002年の駿才たち
[第78回箱根駅伝 松下龍治]

「主役は、僕がなる」

「今まで走った中で一番辛いレースだった」
 前回の箱根駅伝で松下龍治は山下りの6区に出場。ライバル順大にはスタート時に2分16秒差(約800m)をつけられていた。最初の5kmまでを予定よりも30秒速いペースで突っ込んだ結果、後半苦しみ、7区中継時には3分8秒差まで広げられてしまった。
「緊張というよりも、気負いがありました。順大が見える位置にまで早く詰めたかった。チーム状態を考えたら、僕のところでなんとかしないといけなかった」
 松下は箱根の1カ月半後に、地元・熊本で行われた熊日30kmロードに出場。かつて、藤田敦史(富士通)、西田隆維(エスビー食品)とマラソン進出に成功した駒大の先輩2人が、学生最高記録を更新してきた大会だ。だが、ここでも25kmを過ぎて失速して惨敗。
 しかし、松下はただでは起きなかった。

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