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ロンドン・マラソン
世界最高記録をも見据えて
弘山晴美、犬伏孝行らが出場


 シドニー五輪の長距離種目には、3人の徳島県出身選手がいた。マラソンの犬伏孝行市橋有里、そして1万bの弘山晴美である。犬伏は途中棄権、市橋は15位、弘山は決勝最下位(20位)と、揃って不本意な成績に終わった。そのうちの犬伏と弘山が、ロンドン・マラソンで再起を期す。
 4月には欧米で賞金マラソンがいくつか行われるが、その中でもロンドンがメンバー的に最も充実している。女子では世界最高記録保持者のロルーペ(ケニア)、シドニー五輪銀のシモン(ルーマニア)、昨年の東京優勝者チェプチュンバ(ケニア)らが出場予定だ。男子は前回、2000年世界リスト1位の2時間06分36秒で優勝したピント(ポルトガル)に、世界選手権2連勝中のアントン(スペイン)、シドニー五輪銀のワイナイナ(ケニア)、銅のトーラ(エチオピア)ら。
 賞金レース(優勝者は5万5000ドル)ということもあって豪華メンバーが揃うが、その中でも、前日本最高記録(2時間06分57秒)保持者の犬伏は参加選手中4番目、弘山は日本歴代3位の記録(2時間22分56秒)で3番目のタイムを持ち、優勝候補の一角を占める。
 犬伏28歳、弘山は32歳。ただひたすら次のアテネ五輪を目指し続けるのは、3年後の年齢を考えると精神的に苦しい。トップランナーが集う賞金マラソンは、競技生活でのアクセント、あるいは目標として大きな意味を持つ。
 弘山がロンドンの出場を意識したのは……

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