2002/9/14
陸マガ10月号のさわり
山崎コーチのアジア選手権レポート
真のマルチ・スプリンターは誰!?


 陸マガ10月号(表紙・9月14日発売)は大会報道が中心。日本インカレ、全日中という国内の全国大会の他、アジア選手権、ヨーロッパ選手権、英連邦大会といった海外の試合も掲載され、盛りだくさん。
 その中でも注目は山崎一彦コーチによるアジア選手権のレポート。基本的には記事というか大会のレポートだが、その中にも、山崎コーチならではの視点が随所に見られ、山崎ファンならずとも楽しめる。
 展望モノでは、もちろんアジア大会。別冊付録として、昨年の世界選手権同様、日本選手名鑑が付いています。海外向けデレゲーションブックも兼ねているので、プロフィールの英訳も付いていますし、データなどは基本的にアルファベットです。66選手中、寺田も何人か担当させてもらいました。アジア大会関係では、ATFS(世界陸上競技統計者協会)・菅原勲氏による有力外国選手の紹介もあり、テレビ観戦(今回はTBSでほとんど全種目を中継予定。一部種目はNHK)の必需品となりそう。

 短距離ファン垂涎の企画が、ATFS野口純正氏による「STATS on T&F」。複数の短距離種目で活躍した日本選手の記録を、ハンガリアンテーブル(世界的に認められている採点表)によりポイント換算。「100 m・200 m・400 m」「100 m・200 m」「200 m・400 m」の組み合わせで順位を付けています。
 寺田の8月18日の記事「末續、6年ぶりの400 mで45秒99! 100 m・200 m・400 m合計タイムでは先輩・伊東浩司に……」と、同19日の記事「吉田真希子が3種目出場、2種目で大幅自己新 スプリントトライアスロンなら……?」を、データ面から詳しく記事にしたものです。
 3種目の単純なタイム合計では、400 mの選手に有利になるのは当然で、寺田の記事でも紹介しているように400 m日本記録保持者の高野進(現東海大コーチ)が1位ですが、ポイント換算して3種目を合計すると……あの選手がトップでした。女子の方は、比較的簡単に予想がつくと思います。知りたい方は、980円を持って書店にどうぞ。

 さて、寺田はアジア大会名鑑の他にどこを担当したかというと……P132のアジア大会短距離合宿だけ。でも、カメラマンも兼ねていますから、頑張ったといえば頑張った。隣のページの「末續慎吾のやったるばい」の写真も、その取材中での撮影が義務づけられていました。で、なぜか練習中に犬がグラウンドを訪れてきまして、抱いている末續選手を(詳細は末續選手の文章を読んでください)、「チャンス!」とばかりに激写。トラックに這いつくばっての(筑波ではない)撮影。なかなかいいカットが撮れたと思っていたのですが、残念ながらボツ。というのは、末續選手が犬と自分のイラストを描いてきたからです。これは、イラスト優先は当然です。寺田が編集者でもそうしたでしょう。ということで、ここで末續選手と犬の写真を特別に公開します。
 もう1つは、新井初佳選手の持ち物検査。富士北麓公園陸上競技場から、選手の宿泊しているホテルに移動して取材。SPECIAL CHECK は本人の一番のこだわりグッズで、新井選手は磁気ネックレスを紹介してくれました。スパイクも「MOTOKA」のネーム入りで印象深かったので、特別に手に持ってもらいました。誌面では紹介できなかったので、ここで掲載します。

※この紹介記事は陸上競技マガジンのオフィシャルなものではなく、あくまで、寺田が個人的に注目している記事・企画を紹介したものです。

触【さわり】
義太夫一曲中で、いちばんの聞かせどころ。また、聞きどころとされている箇所。くどき。転じて、一般に最も情緒に富み、感動的な部分。さわり文句。「小説(歌)のさわり」
Kokugo Dai Jiten Dictionary. Shinsou-ban (Revised edition) ゥ Shogakukan 1988.国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988.

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