2002/11/9
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         ◆1◆【この2週間の“MIP”】
        三行が全日本大学駅伝東洋大初の区間賞
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 MIPはMost Impressive Performanceの略、日本語に訳せば「最も印象に残ったパフォーマンス」。ただし、ここでは客観性よりも、ライター寺田が見た主観的な判断で選んでいます。今回は全日本大学駅伝の1区で区間賞を取った、三行幸一選手を選びました。それは、東洋大選手初の同大会区間賞だからですが、もうちょっと理由があります。

 全日本大学駅伝の1区といえば、98年の細川道隆(京産大)以降、99・2000年と永田宏一郎(鹿屋体大)、昨年のバイ(第一工大)と、“関東以外の大学”が4年連続で制してきた。ところが、今年は違った。関東の大学、それも2週間前に箱根駅伝予選会を走ったばかりの三行幸一(東洋大)だった。13km手前(CMで正確な地点不明)でがリードを奪い、中継所では内田直将(駒大)に並ばれたが、胸の差で区間1位に。もしやと思い、プログラムの歴代区間賞選手一覧を丹念にチェックしたが、東洋大の区間賞選手はいなかった。
 もう1つ「オヤっ」と思ったのは、先ほども触れたように、箱根駅伝予選会を2週間前に走っていること(個人4位・1時間00分03秒)。予選校選手が全日本大学駅伝で好走した例がないわけではない。だが、東洋大のように2年間箱根本戦から遠ざかっているかつての常連校の場合、比重はどうしても、予選会にかかってしまうと思われたのだ。
「僕は1年生のときに箱根に出ていないので、(今日よりも)予選会の方に神経が行っていました。予選会の方が緊張しましたから、通った時点で気持ちが楽になり、全日本も行けると考えられるようになりました。疲れはありましたが、全日本は初めて走るので、楽しみという気持ちの方が大きかったです」
 三行の話を聞いてみると、予選会で気持ちが切れたのでなく、うまくリラックスできたことがわかる。だが、2週間という微妙なインターバル。練習での工夫もあったはずだ。

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