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           【1月10日〜24日の“MIP”】        
    7区区間3位の堀口貴史と全国男子駅伝の箱根出場選手   
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 MIPはMost Impressive Performanceの略、日本語に訳せば「最も印象に残ったパフォーマンス」。ただし、ここでは客観性よりも、ライター寺田が見た主観的な判断で選んでいます。今回は、1月20日の全国都道府県対抗男子駅伝の7区で区間3位となった堀口貴史(国士大4年)選手を選びました。箱根駅伝には出られませんでしたが、学生トップクラスのランナーです。

 全国男子駅伝の一般選手区間は3区(8.5km)とアンカーの7区(13.0km)の2つ。区間賞候補は3区が高岡寿成(カネボウ)、7区が花田勝彦(エスビー食品)だった。ともにアトランタ、シドニーと五輪連続出場を果たした選手。言ってみれば近年の日本のトラック長距離を支えてきた2人である。
 しかし、3区では尾方剛(中国電力)が高岡を16秒も上回って区間賞を獲得。初マラソンから休む間もなく(少しはあったかもしれない)ニューイヤー駅伝、朝日駅伝とこなしてきた高岡は、レース3日前の出場決定が響いたのか、区間2位にとどまった。しかし、ニューイヤー駅伝を走っているのは尾方も一緒。ここは、地元の期待に応えた尾方の健闘を称えたい。
 3位に最近頼もしさを増した西川哲生(YKK)、4位にはマラソン“サブナイン”ランナーの帯刀秀幸(富士通)と、実業団選手が続いた。

 7区は花田が順当に区間賞をゲット。前回区間記録を作った浜野健(トヨタ自動車)が続き、学生の堀口が花田と6秒差、浜野とは2秒差の区間3位でチームを13位から6位に浮上させた。堀口の昨年の主要大会戦績は以下の通り。
・関東インカレ 1部1万m10位
・日本インカレ 5000m5位
・箱根駅伝予選会8位(59分46秒)
 確かに、学生トップランナーの1人に数えられる実績だが、この1年、後輩の坂斉亨(国士大2年)に関東インカレ、予選会と後れをとり、エースの座を奪われる形となっていた。その堀口が、学生最後の全国大会で花田・浜野という国際レベルのランナーに迫ったのは大健闘と言っていい。

 堀口以外の学生選手はというと……

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