陸上競技マガジン2014年9月号
六大学対校
異色の経歴を持つ小林が400m2連覇で総合優勝に貢献!
復活・東海大ロングスプリントの看板選手に


左ヒザに違和感も45秒ランナーの貫禄
 小林直己(東海大2年)が東海大ロングスプリント復活に向け、加速を強めている。六大学対校では400 mに46秒61で優勝すると、1時間半後の4×400mRでも優勝(1走。非公式で46秒6のラップ)。2冠となって総合優勝に大きく貢献した。
「200 m付近で左ヒザの裏に違和感が出たので、様子を見ながら走りきりました。マイルまで短時間でしたから、今日は勝つことが最優先課題でした」
 六大学対校は全国タイトルではないが、1980年代後半の日本インカレ上位6校が集って始まった大会。1年生だった昨年は自身初のビッグゲーム優勝を飾り、今年はしっかりと2連勝して自身の役割を果たした。
 高校時代は48秒08がベストで、170cmと体格にも恵まれていない。注目度は低かったが小林は大学入学後、結果を出すべき大会でしっかりと走ってきた(表参照)。大物ルーキーの加藤修也(早大1年)にも今季2勝1敗と勝ち越している。そして7月6日の日中韓交流では45秒79の今季日本2位タイムで優勝した。
 初45秒台を海外で達成したのは、高野進の日本人初45秒台(1983年ユニバーシアード準決勝の45秒86)と、2000年世界ジュニア銅メダル(45秒77)の石川慎二(当時日大2年)に次いで3人目だろうか? 高野は44秒78の日本記録保持者で小林のコーチでもある。
「高野先生からはいつも、
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