陸上競技マガジン2013年3月号
大阪国際女子マラソン
ガメラシュミルコ、さすがの粘り
福士の走りが日本勢の活性化を促すか!?
●過去2回失速した福士の快走
福士加代子(ワコール)が3度目の大阪でも主役だった。
27kmでガメラシュミルコ(ウクライナ)と小崎まり(ノーリツ)が遅れると、ペースメーカーのエチオピア人2選手につけたのは福士だけとなり、30kmでペースメーカーが外れると福士の独走に。2008年は30kmから、2012年は26kmから失速したが、今回は35kmまでの5kmも16分59秒とペースを維持することができた。その地点で2位を走るガメラシュミルコには30秒差をつけていた。
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永山忠幸監督は「ロンドン五輪(10000m10位)後は、マラソンを走るために食べました。失速の原因をかなりクリアできたはずです」と、振り返った。
福士がマラソン初優勝に向けて、35kmまではリズム良く歩を刻んでいた。
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●ガメラシュミルコの追い上げ
独走となっていた福士だが、35kmを過ぎて徐々に脚勢が鈍っていた。
「途中まではイケちゃうな、と思っていましたが、ドーンと来ました。35km以降も攻めた方ですが、ちょっと安心したところもあったかもしれません」
40kmまでは17分41秒とペースダウンし、ガメラシュミルコの追い上げを許した。ただ、その間の5kmで詰められたのは11秒。ガメラシュミルコも、逆転を確信していたわけではなかった。
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●難しい国内レースの評価
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こういった今回の走りの評価に加え、「マラソン練習をすることでスピードがついたのは良いこと。福士さんがそう話すことで、日本選手の意識も変わると思う」(酒井副委員長)と、“福士効果”を期待する声もあった。
現状、日本の女子マラソンに世界で戦える選手が多くいるわけではない。福士が8月の世界選手権代表に選考されるのは確実だろう。ただ、福士陣営には
後略
※この前後は陸上競技マガジン2013年3月号でご覧ください。
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