陸上競技マガジン2013年1月号
横浜国際女子マラソン
那須川瑞穂
15年目の“変化”。世界で勝てる体と精神力を追求

(前半部分略)
 那須川がこれだけのトレーニングを行っても、高橋が行っていた内容には及ばないという。「監督(小出氏)に『やっと練習できるようになったね』と、15年目にして言われました」
 冗談めかして言う那須川だが、ここまできた道のりを思うと遠くを見つめるような表情になる。
 高橋と同じように1500mから距離を伸ばしてきた。日本のトップレベルで活躍し、4分16秒24のベスト記録は高橋より6秒速い。5000mは15分23秒00で高橋より2秒遅いだけである。
 だが、小出氏に言わせれば、15年のキャリアもスピードを研いてきたことも、マラソンにつながっていない。
「だって、スピード研いていないもん。一生懸命に練習したのも、僕に言わせたらこの7月から」
 小出氏のマラソン練習は「脚を42.195kmもたせること」が最終目的であり、そのために何をすればいいかを考えていく。「1日1時間のジョッグで脚が持つなら、
※この前後は陸上競技マガジン2013年1月号でご覧ください。


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