2002/5/9
中大長距離コーチに田幸氏

 中大男子長距離コーチに、5月1日付けで田幸寛史氏(前エスビー食品コーチ)が就任した。5月6日の水戸国際の際に中大・木下澄雄監督が明らかにした。川久保一浩コーチも1年間は引継期間として留任するという。
 田幸氏は中大OB。箱根駅伝の91年大会でエース区間の2区を走り、区間5位でチームの往路2位、総合3位に貢献した。卒業後は実業団の名門・エスビー食品に進み、94年の広島毎日マラソン(例年びわ湖で行われている大会が、この年だけアジア大会リハーサルとして広島開催)で初マラソン。初マラソン日本歴代3位(当時)の2時間11分35秒で2位となった。95年の北海道マラソン6位、96年のびわ湖マラソン6位など、マラソンで好成績を残した選手。
 長野県出身で、中大には一般入試。文武両道で知られ、エスビー食品陸上競技部のホームページ記事の執筆も担当していた。
 エスビー食品からの出向で、中大の嘱託職員になる。ほぼ、フルタイムで指導に当たることができるというから、中大サイドとしても相当に力を入れているのがわかる。箱根駅伝の中大は96年の優勝を最後に、4位−4位−4位−3位−3位−4位という成績。“名門復活”の判断基準は、2位以上なのか、優勝なのか――。

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