2002/5/6 世界ハーフマラソン選手権
男子団体2位は過去最高!
佐藤の8位は男子では過去2番目の好成績


 5月5日にベルギーの首都・ブリュッセルで行われた世界ハーフマラソン選手権。
 日本勢では4年連続入賞を狙った野口みずき(グローバリー)が、惜しくも9位とあと一歩で入賞を逃したが、男子の佐藤敦之(中国電力)が8位と好走。男子はチーム対抗戦では2位と、過去最高順位を記録。男子個人で8位以内はいなかったかと調べると、下記の表の通り、96年に早田俊幸が5位に入賞しているし、その前年には佐藤信之(旭化成)も8位入賞を成し遂げている。
 過去最高順位ではなかったものの、佐藤の好走は評価できる。特に、この大会では日本の男子が女子の順位を上回ることなど、ほとんどなかった。それだけ、男子の方が世界の選手層は厚かったとも言えるわけだが、今回はその“世界ハーフの常識”を覆したことになる。例年、9〜10月の開催だったのが、今回は春先に行われたことで、何か影響があったのだろうか。仮に春の賞金マラソンに選手が流れた影響とするなら、それは男女とも一緒のはずである(厳密に同じということはないが)。

世界ハーフ日本選手過去の戦績
回数 場所 男子団体 女子団体 メダル 入賞
1 1992 ティネシド 5位 1位 女子2位・藤原 恵 女子5位・朝比奈三代子、7位・浅井えり子
2 1993 ブリュッセル 4位 2位 女子2位・谷川真理 女子4位・朝比奈三代子
3 1994 オスロ 16位 3位    
4 1995 モントゥベリアード 4位 6位   男子8位・佐藤信之
5 1996 パルマ 3位 ――   男子5位・早田俊幸
6 1997 コシチェ 6位 3位    
7 1998 ウスター 8位 5位    
8 1999 パレルモ 6位 2位 女子2位・野口みずき 女子6位・土佐礼子
9 2000 ヴェラクルス 4位 2位   女子4位・野口みずき、8位・岡本幸子
10 2001 ブリストル 6位 2位   女子4位・野口みずき
11 2002 ブリュッセル 2位 5位   男子8位・佐藤敦之

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