2002/4/13
渋井の1万m日本新挑戦レースに
世界クロカン2位のドロッシン


 渋井陽子(三井住友海上)が5月3日にカージナルス招待1万mに出場するのは、すでに各紙で報道されているが、同じレースに出場するメンバーの一部が、ロンドン・マラソンに来ていた代理人からの情報でわかった。
 ペースメイクをするのはエイミー・ルドルフ(アメリカ)で、2001年に15分10秒83を出している選手だ。5000mの通過は15分30秒が予定されている(渋井本人は15分25秒を希望していると伝えられている)。
 この大会は昨年、高岡寿成(カネボウ)が日本記録を出した大会だが、同時に、アメリカ記録も誕生している。今年は女子も、アメリカ記録(31分19秒89)更新が計画されているという。その候補一番手はドロシン。2000年に5000mで14分51秒62をマークした選手で、3月の世界クロカンではラドクリフに次いで2位になり、5kmロードでは14分54秒とラドクリフの世界最高(14分57秒)を破ったばかり。現時点での実績ではドロシンの方が上だが、渋井も練習では絶好調だという。
 鈴木秀夫監督は4月4日のロンドン出発の際、次のようにコメントした。
「渋井も今、強いよ。日本記録、出るねえ。本人も気合いが入っている。無風で引っ張られたら、5000mでも日本新が出るかな。1500mも『1回やってみっかー』って言ってるんだよ」
 カージナルス招待のあと、大阪国際GPの5000m、東日本実業団の1500m、日本選手権の1万mに出場する予定だ。

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