2002/1/17
別大マラソン招待選手発表
前日本最高と前世界最高記録保持者
犬伏とダコスタが出場
キーワードは“リ・スタート”か


別大マラソン招待選手
ナンバー 選手 所属 年齢 ベスト記録 その大会
1 ロナウド・ダコスタ ブラジル 31 2:06:05 98ベルリン1位
2 ゲルト・タイス 南アフリカ 31 2:06:33 99東京1位
3 サミー・コリル ケニア 31 2:08:02 97ロッテルダム3位
4 エデル・モレノ ブラジル 28 2:09:36 99シカゴ6位
5 ルイス・ノボ ポルトガル 31 2:10:28 01ウィーン1位
6 アダム・ドブジンスキ ポーランド 27 2:12:29 01ベルリン15位
21 犬伏孝行 大塚製薬 29 2:06:57 99ベルリン2位
22 佐保 希 旭化成 28 2:08:47 97福岡3位
23 実井謙二郎 日清食品 33 2:08:50 96東京4位
24 ダニエル・ジェンガ ヤクルト 25 2:11:49 99福岡10位
25 島ざき貴之 ヤクルト 32 2:12:46 01北京10位
26 岡本佳久 旭化成 27 2:13:11 01延岡1位

 2月3日に行われる別大マラソンの招待選手が17日、発表された。
 2時間6分台が3選手、日本人の“サブナイン”が3選手と、レベル的にもまずまず。ただ、それらの選手がベスト記録をマークしたのが、いずれも2年以上前であるのが、今大会のポイントだろう。

 タイスは近年、ラビットをこなしながら、完走するレースも行うという2面性のあるランナー。ラビットをペース走、距離走の練習と位置づけられれば、いいアイデアである。それよりも、なんとかしないといけないと思っているのはダコスタだろう。98ベルリンで世界最高をマークして以降、これという走りができていないのだ。

 犬伏孝行は99年9月のベルリン、2000年2月の東京と快走し、2000年8月のシドニー五輪が途中棄権。ストレスの大きい3レースを続けたせいた、五輪後は昨年4月のロンドン(2時間11分42秒)、10月のシカゴ(途中棄権)と精彩を欠いている(ロンドンは練習内容からすると、可もなく不可もなく、といったところだろうが)。
 佐保もベスト記録は4年前のもの。地元・大分を再上昇への契機としたいところだ。
 実井謙二郎にいたっては、サブナインは6年前の1レースだけ。同じ33歳の弘山晴美(資生堂)も頑張っている。まだまだこれからだ。

 ジェンガは福岡での失敗から、2カ月のインターバルで臨む。疲れが残らなかったということなのだろうか。実際に取材をしたわけではないが、大いなる決意が感じられる。

 島ざきは北京、岡本は延岡と、昨年まずまずの走りをして別大に臨む。岡本はかつて別大で、旭化成のホープとして注目されたこともあった。島ざきはすでに32歳だが、いまだに箱根駅伝の山下りの選手という看板が残っている。

 新規巻き返しを図りたい選手が多いのが、今年の別大の特徴だ。このうち何人かは必ず、それなりの結果を出す。果たしてそれは誰なのだろうか。