2001/11/30
福岡国際マラソン記者会見
『後半、自分の走りができれば勝つ自信も』(佐藤)
『2年ぶりのマラソン。健在をアピールしたい』(小島宗)
『勝つために来た』(アベラ)
『6分台を出すことに集中している』(ビウォット)
『入社したときからマラソンはやりたかった』(高岡)


■出席者写真
佐藤敦之  小島宗幸  G・アベラ  S・ビウォット  高岡寿成
出場選手は福岡国際マラソン大会公式サイトで。

Q.この大会の目標と、その目標に対する自信をお聞かせください。
佐藤 勝つレースをすることです。すごくいい流れに乗って練習をこなせたので、非常に楽しみにしています。よろしくお願いします。
小島宗 マラソンは99年のこの大会以来、ちょうど2年ぶりの出場になります。
このマラソンに向けての練習としては8月下旬から今日まで、全てが順調だったわけではありませんが、与えられたスケジュール通り、途切れることなく走り込みができました。自分がレースから離れている間、周りに離されている感じがするので、小島宗幸は健在だとアピールする走りをしたいと思います。
アベラ 今回はいい結果を出すために来ました。気象条件がよければ、きっといい結果が出ると思います。優勝を狙っています。
ビウォット レースの準備は順調です。今回の着眼点はスピードと持続力。目標は1999年に出した自己記録(2時間07分41秒)を更新すること。それに向けた練習をしてきました。コンディションづくりも、タイムをよくすることに向けてやってきました。9月半ばからケニアのエルドレットという場所で練習を積んでいます。とにかくタイムに着眼して、結果としてレースにもレースに勝てたらという考えでやってきました。
高岡 まず、マラソンのスタートラインに立てることが、すごく幸せに思ってます。今回の目標は、負けないレースができればいいかな、と思っています。それができれば、記録もついてくると思っています。練習は世界選手権後、この大会に向けてスケジュール通り、順調にこなせてきました。
Q.特に意識する選手は? いなければ、どんなレース運びをしたいと思いますか。
佐藤 意識するのはやっぱり、オリンピックと世界選手権に勝ったアベラ選手です。あとは自分の走りが後半できれば、勝てると信じています。
小島宗 いつもならメンバーを見て、(展開を)想像したりするんですが、今回は長い間故障をしたり体調を崩したりしていましたから、スタートラインに立てるかどうかわからず、立てるようにしっかり調整しようとやってきました。昨日で調整も終わり、レースまで2日ありますので、これからゆっくり考えたいと思います。
アベラ 一番強敵だと思っているのは、隣に座っているケニアのビウォット選手です。今後も一緒に走るでしょうが、強敵になると思っています(ちょっと話の流れが??)。他の選手の名前は、あまりよく知りません。
ビウォット レースは明後日です。どんな選手にどんなことが起こるかわかりません。今の時点で明後日のレースでライバルとして見るのは難しいですし、全然考えていません。全ての選手が勝ちたいと思っているでしょうし。このレースで私が唯一、集中している点はタイムです。自己記録を更新するために練習してきたのです。タイムが一番の着目点です。
高岡 やはり、意識しているのはアベラ選手です。一緒に最後まで、いい勝負ができたらいいなあと思っています。
Q.高岡選手に、改めて今回、福岡を選んだ理由をお聞きしたいのですが。
高岡 世界選手権のあと、福岡、東京(2月)、びわ湖(3月)のどこかで初マラソンと大まかに考えてトレーニングしてきましたが、伊藤監督の思っているとおりのスケジュールが順調にこなせて、いい状態を作れました。一番近いマラソンがいいのではと考えました。
Q.この年齢までずれ込んだって言ったら失礼になりますが、どうしてこの時期になったのかをお教えください。
高岡 会社に入った9年前から、マラソンをやりたいと思っていました。その前にやっていきたいことがたくさんあったということです。なかなか日本人ではできないということいで、トラックを極めたいとずっとやってきました。それで今になったということです。
Q.ビウォット選手に、記録的にどのくらいをターゲットにしているのか。それに合わせるため、この大会前にレースに出られたことは?
ビウォット 目指しているのは2時間7分を切ることです。2時間6分台が出せれば素晴らしいですね。2時間07分41秒というタイムも悪くないのですが、ぜひ7分は切りたいです。福岡は初めてですが、ここで勝つと素晴らしいマラソンランナーとしてのチャンスが待っている、という歴史があるようなので、以前から走りたいと思っていました。ですから、福岡に向けてハーフマラソンに出るとかせず、この大会に向けて集中して練習してきました。
Q.佐藤選手は、昨年のびわ湖(2時間09分50秒)のタイムと順位をどう考えていますか。その時と比べて、今回はどうですか。
佐藤 びわ湖の結果ははあくまで通過点です。順位もタイムも満足していません。あそこでやっと、スタートラインだと思っています。練習もあの頃より余裕をもってこなせていますので、今回はやれると自信をもっています。

※一部、省略しています。