2001/10/21
高校駅伝ファンも、箱根駅伝ファンも、国際派を自認するファンも必読
陸上報道の常識を破る“新感覚ちょっとマニアック”駅伝記事
兵庫県阪神地区高校駅伝特別レポート
「世界へつながる武庫川河川敷!!」

 10月21日に行われた兵庫県高校駅伝阪神地区大会。ギャラリーには、100m&200mのアジア記録保持者1人、女子マラソンの元世界チャンピオン1人、前K新聞運動部陸上担当記者1人などそうそうたる面々が駆け付け、「世界へつながる武庫川河川敷だ」と関係者を喜ばせた。
 ローカル大会とはいえ、さまざまな悲喜こもごもが演じられた。女子の県大会に唯一、第1回大会から出場していた園田学園が、部員減などのあおりで敗退。11年ぶりの復活を目指したかつての名門・武庫川女子大学付属もあと一歩で敗れた。
 さらに女子では、日本シリーズのMVP男、ヤクルト古田敦也(前K新聞運動部陸上担当記者とは同じ兵庫県出身で、同じ「アツヤ」、同じB型で、同じ獅子座、知名度ははるかに違う)の母校、川西明峰が県大会初出場を決めた。男子では、女子400 mHの前日本記録保持者である佐々木美佳の母校、県立伊丹が18年ぶりの復活を遂げた。
 兵庫県大会本番は11月4日。日本海駅伝1区1位の熊本以下、粒ぞろいの西脇工、国体で14分11秒を出し、波に乗る森本が引っ張る報徳学園に加え、古豪・飾磨工が西播大会で2時間8分台をマーク、2強に割って入ろうかという勢いだ。

【男子】
@報 徳2時間12分03秒(小林、山本、星野、三浦、清原、天野、江藤)
A県西宮2時間19分09秒
B宝 塚2時間20分38秒
C県伊丹2時間25分10秒
D宝塚北2時間25分43秒
E関 学2時間26分08秒
F市西宮2時間26分33秒
=以上が兵庫県大会出場。10秒差で8位の宝塚西はアンカーが56秒差の貯金を吐き出し、無念
〈解説〉
◆1位・報徳
 1区・小林は宍粟郡山崎町立山崎南中学校出身。早大・中尾も山崎町出身。ちなみに小林の恩師は日体大・四辻(宍粟郡一宮南中→報徳→日体大)と同じ小池先生。宍粟郡は、兵庫高校駅伝界の隠れた“虎の穴”と呼ばれている。
 6区・天野の恩師は、早大・新井(報徳OB)、ノーリツ・吉延らと同じ永福先生。西脇工の阿江(昨年の都大路のアンカー)は中学時代の同級生。なお、エース森本は国体出場直後のため欠場。
◆2位・県西宮
 神戸新聞のエース中尾義理記者(陸上競技担当)の母校
◆3位・宝塚
 間寛平さんの息子(現在は東海大)もかつて1区を走った
◆4位・県伊丹
 佐々木美佳(女子400 mH前日本記録保持者)の母校
◆5位・宝塚北
 「歌劇のまち」が誇る演劇科を備えた県立高校。千堂あきほさんの母校

【女子】
@県 西 宮1時間12分47秒(寺田、斎藤、平野、中村、有馬)
A夙 川1時間14分43秒
B川西明峰1時間22分14秒…古田敦也の母校
C川西北陵1時間22分28秒
D宝 塚 東1時間23分16秒…NTTの方山の母校
=以上が県大会出場。武庫川女子大学付属は7位、園田は12位。
〈解説〉
◆3位・川西明峰
 ヤクルト古田敦也の母校
◆5位・宝塚東
 NTT西日本・方山利哉の母校

※この記事は、前K新聞陸上担当・O原A也氏からの報告を元に構成しました。