2001/10/17 国体4日目
内藤が13秒50の日本新!!
レース直後のコメント


◆レース後の感想。

 愛知チームの一員として、勝つことを目標にしていたら記録がついてきた、という感じです。今まで(国体では)2番とか3番ばかりでしたが、やっと愛知県に恩返しができました。
 予選も全力(13秒78)でいきましたが、全て決勝に合わせるつもりできました。調子自体はよくなかったんですが、予選を走って、決勝前のアップでいい感じになってきました。ここは室内のアップ場があるので、寒さも気になりません。
 決勝の走りは途中、リズムが崩れたんですが、全体的にいい加速ができたと思います。1台目までの走りがよくて、その加速の部分がよかったから後半までいい走りができたのだと思います。
 この1年、うまく行き過ぎた感じもしますが、世界の背中を見ながら競技ができたので、来年はもうちょっと目標を高くして、そこにつなげられるようにしたいと思います。

◆スタートの改良について。

 今まではスタートを低く低く、浮かさないイメージでやってきました。根本は一緒なんですが、手をつく位置なんかで調節して、腰の位置を高くして、1歩目、2歩目の腰の上下動をなくすスタートに変えました。
 変えたきっかけは、苅部(苅部俊二コーチ)さんが見た本に高い位置からのスタートの写真が載っていて、「腰の位置が動かないから、体重を乗せやすいんじゃないか」ということで、やってみました。スタイルは崩さず、少しずつ取り入れていこうと、全カレ(日本インカレ・9月28〜30日)のあと、やり始めました。
 脚の運びが速くなり、重心の下で(地面を)とらえられるようになったと思います。今回、アレっていう位置でいけました。やはりスタートが、スピードを上げるのに大事な点だと思います。

◆最近の試合の流れについて。

 ユニバーシアード(8月末)の決勝(隣のキューバ選手と接触してコースアウト)は、あとでビデオを見たら優勝した中国選手と同じくらい、2番と3番の選手よりも前にいたくらいです。ユニバのアップのときもいい感じで、そのイメージがあったので、悔しさもありましたし、スーパー(9月15日)が狙いどころかなと。インカレとか考えずに調整して、記録を狙いました。ただ、スーパーは一発なので、難しい面もありました。世界のメダリストに近づいていけるように頑張って、その結果、自分の力がこのくらいと判断できました。
 そこで自己新(13秒62)が出せたのですが、疲れも感じて、あとは調整、調整でなんとか国体までたどり着いた感じです。試合前の練習では、3台目までの加速がいいなじゃないかという実感があって、あとはそんなに焦らず走りきろうとスタートラインにつきました。それがよかったのかもしれません。

※続きは、10/24配信のメルマガ・バージョンでご覧ください。日本新を出したにもかかわらず4台目でリズムが乱れていたこと、13秒50というタイムについて、さらには110 mHという種目で成功するための“110 mH観”とでもいうべきものも、紹介する予定です。

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