2001/10/16 国体3日目
女子走幅跳のライバル対決A
七種競技の新旧日本記録保持者が種目を変えて…


 池田久美子(福島・福島大)が優勝した成年女子走幅跳には、池田が挑戦するという七種競技の新旧日本記録保持者が出場していた。
 今月になって松任で行われた競技会で中田有紀(愛知・東海デカスロン)が5862点を出し、今年6月の日本選手権で佐藤さよ子(茨城・日立土浦)がマークしていた5713点を更新した種目。中田が記録更新をした試合に、佐藤も出ていたが「夏からずっと痛めていて、練習ができていなかった」ため、低調な記録に終わった。この日も左ヒザと大腿にテーピングをしての出場だった。
 本来、走幅跳は、6m20台を何回か跳び日本学生種目別選手権で優勝したことのある佐藤の方が、昨年まで6m13がベストの中田より、少しだけ得意としている。だが、松任で七種競技の日本新だけでなく、走幅跳で6m14の自己新を跳んで勢いに乗る中田が、この日も6m14(+1.6)の自己タイを跳んで3位に入った。対する佐藤は、5m94(+0.9)で7位に。「体調もよくないし脚も痛い。出るだけと言いますか、8位に入って得点をとることだけが目標でした」と、状況を説明する。
 混成競技の選手が単独種目でも全国大会で入賞する。J・J・カーシー(米)など世界的にも両種目をこなす選手がいるし、混成種目のレベルアップにはいいことである。「それを許したら格好悪い」と走幅跳を専門とする選手が奮起すると、さらにいいことかもしれない。