2001/10/16 国体3日目
綾が64m43、自己の日本記録を2mも更新
試合後の綾との一問一答
『2投目はホント、がむしゃらに回りました。コケてもいいから思い切って回ってやろうと思って』
60m44−64m43−60m42−61m37−62m07−61m02

◆世界選手権で思い知らされたこと◆
Q.今日の投てきを振り返ると?
綾 昨日まで不安でしたが、1投目で60mを超えることができ、(2投目から)思いっきりいけたのがよかったと思います。悔いの残らない試合をしたかったんです。来年はもっと気を引き締めていきたいと思いますが、これで冬期練習にもいい形で入れると思います。
Q.優勝は狙っていた?
綾 自己記録くらいを出せれば大丈夫だと思っていましたが、9月3日から21日まで母校の飯山高(香川県)で教育実習をやって練習不足でしたから、不安もずっとありました。でも1投目で吹っ切れました。
Q.教育実習はどんな感じでした?
綾 自分としては、世界選手権の疲れをとるいい休みだと考えるようにしました。少しずつ練習ができればいいと。でも、いつも毎日投げていたのが、3週間もの間、2日に1回とかしか投げられず、ちょっとヤバイかなーとも思っていました。それも今日の1投目で吹っ切れました。
Q.今後は?
綾 次は、今日の64mをアベレージにしたいと思います。そして65mを通過点に、来年、また大きな記録を狙えるように頑張りたいと思います。
Q.目標とするのは?
綾 世界選手権で大きい選手を見てきました。そうはなれませんが、少しでも近づけるように、一から体を鍛えていきたい。今は技術に頼っている状況なので、体を鍛えないとしんどいと思います。今年の冬がチャンスと思って、まじで頑張ります。
Q.日本新のあと、握手を求められても断っていましたが?
綾 まだ2投目ですから、まだいけるじゃないですか。まだ4投あります。結局、記録を伸ばせませんでしたが、最後まであきらめませんでした。が、噛み合わなかったですね。反省点です。
Q.世界選手権12位相当の記録ですが。
綾 世界選手権に行って色々なことを経験しました。私の今の状態では、まだ戦えないと感じました。戦いを積んでいって、2年後に戦えるようになりたいと思っています。
Q.綾さんにとって世界で戦える(記録的な)ラインは?
綾 精神面、気持ちの面だと思います。世界選手権は好調を維持していけたのですが、(サークルに)立った瞬間に何をしていいかわからなくなってしまったんです。呆然として、真っ白になってしまいました。精神面は練習で補うしかありません。私には練習しかないんだと、そこでいい勉強になりました。
Q.世界選手権で驚いたことは?
綾 1番になった人は私と同じ歳なんで、インパクトもあったし口惜しくもありました。回し方も男っぽくてすごかったです。

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