2001/4/29
太田陽子、2001年の新兵器
雨の中、1m84で2位(優勝はパンテリモンで1m88)となった太田陽子(ミキハウス)が、競技後の記者団と歓談していた。「今年の新兵器は?」との質問に、「これです」と太田が取り出したのは、ナイキのスパイク・シューズ。
「へび柄なんですよ」と説明する太田。赤いナイキのロゴ・マーク部分が、よくよく見ると、ヘビ柄のデザインになっているのだ。何か、特殊な役割を果たすのだろうか?
「跳躍にどうプラスになるのですか」との問いに、「今年はヘビ年ですから。細く、長く頑張ります」との太田の答え。一見、意味のないジョークにも聞こえるが、実は、この気分的な部分が太田の場合、重要なのである。
昨年の陸マガ12月号の記事にも書いたが、太田のシドニー五輪での好成績は、観衆のノリの良さが多少なりとも影響していた。彼女の場合、試合の規模が小さかったり、ノリが悪かったりすると、てきめんとばかりに記録が下がってしまうのだ。
もちろん、練習ができていなかったら記録が出るわけはないが、ノリがよくなるアイテムも、プラス材料であることは間違いない。