2001/4/11
関東インカレ1・2部入れ替えが2校に
ただし、今年は昇格2校、降格1校
箱根タイプの大学に有利になるのか、それとも…?
関東学連は11日、関東インカレの1部校の枠(学校数)を来年の81回大会から、現在の15校から16校に増やすことを決めた。そのため今年の80回大会(5/13:国立競技場、5/18〜20:横浜国際)では、1部校1校が2部に降格し、2部からは2校が1部に昇格する。来年以降は2校が入れ替わることになる。
残留するのが1部校の上位14校、という点は変わりはない。だったら、これまでと同じこという気もするが、そうとも言い切れない。確率的にはこれまで15分の1=6.67%から、16分の2=12.5%に増えるのだ。
「昇格するのが1校では、どの大学か決まり切っていることもあります。2校上がれることで2部の多くの大学にチャンスが増えて活性化しますし、1部校も2校が降格するようになれば危機感を持つことになり、こちらも活性化する」と、石井浩司幹事長。
現在、関東の大学は、箱根駅伝に絞って長距離を中心に強化している大学と、トラック&フィールド全般に強化している大学と、2つのタイプがある。果たして、どちらのタイプの大学に有利になるのだろう。
95年の山梨学大優勝以降、箱根タイプの大学が2部で2位以内に入ったことはないが、可能性としては、箱根タイプ大学が頑張れば1部に上がれる可能性は高くなる。いったん1部に上がれば、長距離種目だけの得点で1部に残留することは可能だ。
だが、逆に、長距離だけの得点では1部での大量得点は難しく、最下位にはならなくても、ブービー(下から2番目)になる可能性はある。つまり、一概に箱根タイプ大学に有利とも不利とも、言い切ることはできない。
よくよく考えてみれば、これは箱根タイプだけでなくトラック&フィールド・タイプの大学にも当てはまること。つまりは、1部2部を上下する確率が増えるだけだで、そのチャンスはどちらのタイプに有利でもない。要するに、関東学連の狙い通り、全体的に活性化するものと思われる。