2001/4/1
リスボンでハーフの王者テルガト敗れる!!
賞金マラソンを控えた選手が多数参加
優勝者のラマーラと日本選手との縁(えにし)とは?

Men:
1 Hendrik Ramaala (South Africa) 60.26;
2, Paul Tergat (Kenya) 60.27;
3, Evans Rutto (Kenya) 60.30;
4, William Kiplagat (Kenya) 60.38;
5, Christopher Cheboiboch (Kenya) 60.45

Women:
1, Susan Chepkemei (Kenya) 65.44;
2, Lornah Kiplagat (Kenya) 66.34;
3, Derartu Tulu (Ethiopia) 67.03;
4, Tegla Loroupe (Kenya) 68.16;
5, Edith Masai (Kenya) 68.27

 男子では世界最高記録保持者のポール・テルガト(ケニア)が、1秒差で敗れた。世界選手権&オリンピックの1万mではゲブルセラシエ(エチオピア)にことごとく負け続けて文字通りの銀メダル・コレクターだが、ハーフマラソンでは過去2回、世界最高をマークしている。後に距離不足が判明したミラノでもアナウンスさせたことがある。これもゲブルセラシエに破られたが、1万mで世界新を出したこともある。優勝したラマーラ(南アフリカ)は、「歴代でも最も偉大なランナーの1人に勝てて嬉しい」とコメントしている。
 だが、テルガト本人は「自分としてはベリー、ベリー、ハッピーで、驚いてもいる。というのも、現在ものすごくハードなトレーニングをしているからだ」と、コメント。4月22日のロンドンで初マラソンに挑戦するが、照準はそちらに合わせているということか。
 女子の部に世界最高で優勝したチェプケメイ(ケニア)も、ロンドンと同じ日のロッテルダムでマラソンを走るという。4位には、お馴染みのマラソン世界最高記録&パフォーマンス歴代2位記録保持者のロルーペ(ケニア)が入っている。彼女もロンドン・マラソンに出場予定だ。
 男子優勝者のラマーラについての言及。
 1972年2月2日生まれ。96年アトランタ五輪は1万mで予選落ち。高岡寿成(カネボウ)の3人後ろだった。世界選手権1万mは95年17位、97年14位、99年は11位で高岡寿成の1つ前。高岡との縁が深いようだ。ところがシドニー五輪ではマラソンに出場して12位だった。ハーフマラソンが最も合っているのか、世界ハーフマラソンでは98年から4位、2位、2位、そして今回はテルガトを破って優勝だ。
 そのラマーラと川嶋伸次(旭化成)のシドニー五輪での差は1分02秒。南アフリカといえばアトランタ五輪金メダルのチュグワネもいるが、チュグワネは川嶋の1つ前の20位。果たして男子マラソンはシドニー五輪で惨敗だったと決めつけていいのだろうか。そう決めつけているメディアが多いようだが、大いに疑問だ。