2001/4/1
女子ハーフマラソンで世界最高!!
チェプケメイがリスボンで1時間05分44秒!!
千葉真子の記録を大幅に上回る

Men:
1 Hendrik Ramaala (South Africa) 60.26;
2, Paul Tergat (Kenya) 60.27;
3, Evans Rutto (Kenya) 60.30;
4, William Kiplagat (Kenya) 60.38;
5, Christopher Cheboiboch (Kenya) 60.45

Women:
1, Susan Chepkemei (Kenya) 65.44;
2, Lornah Kiplagat (Kenya) 66.34;
3, Derartu Tulu (Ethiopia) 67.03;
4, Tegla Loroupe (Kenya) 68.16;
5, Edith Masai (Kenya) 68.27

ハーフマラソン世界最高のややこしい事情
 4月1日に行われたリスボン・ハーフマラソンの女子の部で優勝したチェプケメイが1時間05分44秒をマークした。この記録は千葉真子(当時旭化成)が97年東京シティーハーフマラソンで出した1時間06分43秒を上回る。
 ハーフマラソンの世界最高が、距離に疑問があるとされているクリスチャンセンが87年に出した1時間06分40秒なのか、千葉なのか、国際陸連が公認しない“最高記録”なので、なんとも断言できない。とにかく、今回のチェプケメイはクリスチャンセンの記録を上回ったのだから、文句なしのはずなのだが…。
 実は、リスボンのコースは40mのダウンヒルコース。公認する機関のないロードレースの記録だから、どうでもいいのだが、ATFS(世界陸上競技統計者協会)では、トラックの公認基準に準じて、スタートとフィニッシュ地点の標高差が1000分の1以上あった場合、ダウンヒルコースとして特記して扱っている。つまり、ハーフマラソンなら21.0975m以上の差があれば、ダウンヒルコース扱いとなる。リスボンは40m、東京は(98年まで)33mの差があり、ともにダウンヒルコースなのだ。
 ちなみに、東京とリスボンの世界歴代記録から除くと、99年東京の新コースでエレナ・マイヤー(南アフリカ)が走った1時間06分44秒が最高記録となる。
 ちなみに、日本はロードの記録でも“日本最高記録として”公認される。