2001/3/10
順大・沢木監督が総監督に
駅伝監督は仲村明氏、陸上部監督は金子今朝秋氏
順大の沢木啓祐監督が今季限りで、現場指導の第一線を離れることが判明した。
沢木監督は高校陸上界のプリンスとして活躍し、当時、必ずしも大学の強豪校えおはいえなかった順大に進学。東京ユニバーシアードで活躍、68年メキシコ五輪代表。箱根駅伝では4年時(1966年)に母校を初優勝に導いた。
その後1974年から、コーチ、監督としてチームを指導し、順大の10度の総合優勝に関わった。世間的には箱根駅伝監督のイメージが強いが、インカレでも優勝監督に何十回と就いている。スタンドの上段からトラックに響く沢木監督の声は、ものすごくよく通ったものだ。
同監督は現在、順大のスポーツ健康科学部教授。陸上部と駅伝監督を兼任しているが、今季、チームが箱根、全日本大学、出雲と合わせて三冠を達成したのを花道に第一線を退くことにした。今後は総監督に就任、陸上部監督は金子今朝秋氏(同大助教授)、駅伝監督は仲村明氏(同大OB)に引き継ぐ。
沢木監督は「21世紀の最初の大会で、10度目の優勝を飾って一つの区切りをつけることができた。今後は、時間の許す限り、一コーチとして見守っていきたい」と語っている。