2001/3/9
名古屋国際女子マラソン展望記事第2弾
1995福岡ユニバーシアードは
2001名古屋への“第一章”となるか!?

金メダリスト草萱と途中棄権の山内が出場

 2001名古屋国際女子マラソンまであと2日。明日は記者会見の模様をお届けできるはずなので、今日はちょっと変わった視点でレースを展望してみたい。1995年、福岡ユニバーシアード女子マラソンが名古屋の結果次第では、ドラマの“第一章”となるかもしれないのだ。
 福岡ユニバーは酷暑の中で行われた。地元・福岡出身の鯉川なつえ(当時三田工業)が26km付近から独走していたが、金メダルを目前にした39km地点で倒れ、途中棄権に終わったことが強烈な印象を残した。そのレースで優勝したのが、今回、名古屋を走る草萱昌子(松下通信、当時日本電装)なのだ。福岡のレースでは、草萱もフィニッシュ後に担架で医務室に運ばれた。気温30℃にもなる酷暑の中でのレースで、女子では30%、男子ではなんと45%の選手が棄権した大会だった。
 草萱は福岡がマラソン2回目だったが、同じく2回目だったのが山内美根子(資生堂、当時ミキハウス)だ。95年3月の信毎マラソンで優勝していた彼女だが、ユニバーシアードでは25〜30kmの間で途中棄権。ほろ苦い思い出となっているはずだ。この山内も名古屋に出場する。この2人、ともに初マラソンが2時間36分台だったが、ユニバーでは明暗を分けた。
 ところが、その後、草萱が2時間33〜39分台と伸び悩んでいるのに対し、山内は2時間28分台を2回出している。もっとも、高校時代に国体3000mで優勝している彼女にしてみれば、まだまだ不本意な記録だろうが。
 どんな経緯があったのかわからないが、草萱はその後、三重陸協、松下通信と所属を変えている。ユニバー優勝時に在籍した日本電装はデンソーとチーム名を変え、今回の名古屋には甲斐智子と初マラソンの永山育美が出場する。一方の山内は、ミキハウスに在籍したことをほとんどの人が知らないくらい、資生堂のユニフォームが板に付いている。
 今回の名古屋には、ユニバーで倒れた鯉川の、筑紫女高の先輩の寺崎史記(デオデオ)と後輩の下司則子(九電工)も出場する。これも何かの因縁か。
 もしもここで紹介した選手の何人かが名古屋でドラマを演じれば、その“第一章”は福岡ユニバーとなるはずだ。だが、上記の選手たちはそれほど走れず、福岡ユニバーとは縁もゆかりもない選手がヒロインとなる可能性が、今回は高い。山内と下司あたりは、優勝争いに絡んできそうな気もするのだが。

山内美根子のマラソン全成績
1 1995. 3.26 信毎 1 2.36.35.
2 1995. 9. 3 ユニバー dnf >25km
3 1998. 3. 8 名古屋 9 2.29.32.
4 1999. 4. 4 パリ 3 2.28.52.
5 1999.11.21 東京 8 2.30.35.
6 2000. 4.16 ロッテルダム 2 2.31.30.
7 2000.11.19 東京 7 2.28.51.