2001/2/28
日本学生マラソン選手権(3/4)出場選手判明
男子は28分ランナー10人と盛況
女子の注目は藤永のレースぶり


男子出場全選手一覧(ナンバー1〜50) *98KB
    〃    (ナンバー51〜98)    *92KB
女子出場全選手一覧            *69KB
コース図                    *74KB
<男子展望>
 5回目を迎える今大会だが、距離が前回までのフルマラソンからハーフマラソンに変更され、東京・神宮外苑周回コースで行われる。ユニバーシアードも97年大会から、マラソンではなくハーフマラソンで実施されていることを受けての措置だ。
 今回の特徴は、距離が短くなったこともあり、1万m28分台のランナーが10人も参加することだ。記録の順に挙げていくと、28分17秒38のジュニア日本記録保持者の藤原正和(中大2年)、28分20秒台の秋山羊一郎(大東大3年)、板山学(中大4年)、松下龍治(駒大2年)、28分40秒台の真名子圭(大東大4年)、尾田賢典(関東学院大2年)、そして28分50秒台の和田正人(日大3年)、前田和之(亜大3年)、藤井周一(日大1年)、相馬雄太(神奈川大3年)だ。
 日本インカレ、地区インカレでもハーフマラソンは行われているが、トラック種目との兼ね合いで、28分ランナーが大挙して出場することはない。11〜12月に箱根駅伝の強豪校が20kmやハーフマラソンに出場するが、分散して出場することが多い。記録をつぶさに調べてみないと確かなことは言えないが、28分ランナー10人が出場するのは学生ハーフマラソン史上最多かもしれない。
(※もしかすると府中多摩川で10人以上出たことがあるかもしれない)
 28分ランナーではないが、箱根駅伝(結果一覧by Saijo)4区2年連続区間賞の野口英盛(順大3年)、箱根駅伝予選会日本人1位の土井洋志(法大2年)、日大の西脇工高OB軍団の清水将也(2年)、中谷圭介(1年)、東海大ホープの米田尚人(2年)、国士大期待の堀口貴史(3年)らも要注意選手。
 特に、野口にはこの大会の順大4連勝がかかっている。箱根駅伝4区では強い向かい風の中、集団を引っ張ったにもかかわらず終盤でスパートして後続を引き離す底力を見せた。11月末から12月上旬に入院、12月中旬には貧血になるというアクシデントを乗り越えてのもの。28分ランナーではないが、他校が記録会に出る11〜12月に順大は記録会に出ない。1万mのタイムが良くないのは、そういった理由からだ。
 では、優勝候補筆頭は野口かといえば、それがなんとも言えないのだ。箱根2区区間5位の板山も強そうだし、藤原は箱根5区でこそ区間賞を逃した(区間2位)が、やっぱり強い。松下も、箱根6区でイマイチ(区間4位)だったが、やっぱり強い。2月18日の熊日30kmでは中盤まで学生選手で唯一、高岡寿成(カネボウ)らのトップ集団に食い下がった。
 そして、忘れてはならないのが非箱根組。関東学院大の尾田や亜大の前田の28分コンビ、そして京産大、鹿屋体大など関東地区以外の選手の、“打倒・関東”の思いも強いはずだ。
<女子展望>
 女子は藤永佳子(筑波大1年)の力が傑出している。99年セビリア世界選手権で日の丸をつけて走った選手だ。昨年は日本選手権5000mも制した。1万m31分58秒93のタイムは、参加選手中2番目の平山めぐみ(城西大1年)を1分以上引き離している。藤永がどんなレースをするかが、最大の焦点だろう。学生記録は1時間09分36秒だが、あまり意識しなくていい。彼女は、学生という枠ではなく、すでに日本のトップレベル、世界への挑戦がイメージできているはずだから。
 2つのパターンが考えられる。1つめはスタートから独走する場合だ。5kmの入りは16分15秒前後、10kmを32分30秒前後で通過しても、オーバーペースではないだろう。99年以降、日本の女子マラソンは16分30〜50秒台で前半を推移していることを考えれば、そのくらいのペースでは走れて当然だ。
 2つめは前半を集団で走り、後半にスパートするパターンだ。この場合だと、10kmの通過は34分くらいになりそうだ。10km〜20kmを32分30秒に上げられれば、残り1.0975kmをスパートして学生最高に届く。いずれにせよ、あまり学生のレベルに合わせるような走りはしてほしくない。
 ただし、高橋尚子(積水化学)の例を出すまでもなく、未来の五輪金メダリストは、この大会の2位以下の選手の中から出る可能性はもちろんある。

 スタート時間は男子が午前10時で女子が10時15分、スタートとフィニッシュは国立競技場だが、絵画館周回でも2カ所くらいで見られる(コース図)。
 なお、今大会の特別後援は朝日新聞、テレビ朝日、朝日放送。展望記事や当日のスポーツニュースは、上記メディアを重点的にチェックしよう。