2001/2/26
ロンドンに犬伏と弘山、パリに小幡
稀代の高レベル安定ランナー、三木の韓国・東亜挑戦にも注目

 日本陸連は二十六日の強化合同会議で、春の海外主要マラソンの派遣選手を決めた。
 四月二十二日のロンドンには、前日本最高記録保持者の犬伏孝行(大塚製薬)と弘山晴美(資生堂)を、四月八日のパリには一昨年の世界選手権8位の小幡佳代子(東京陸協)が出場。三月十八日の東亜ソウル国際は男子の三木弘(旭化成)が出場する。
 四月十六日のボストン、同二十二日のロッテルダムは、現時点で派遣希望選手は出ていないという。
 東亜マラソンに三木クラスの、日本人大物選手が参加するのは初めてである。国内日本人歴代2位(2時間08分05秒・99年東京=当時国内日本人最高)の記録を持つ選手。昨日の大阪シティハーフマラソンでも優勝している。
 東亜は一時期、海外からこっぞって大物選手が参加して好記録が出ていたが、最近はそれほど、好記録を聞かない。4月の欧米のマラソンに押されているのだろうか。
 昨年の東京で五輪代表を逃し、“敗れた”印象があるが、タイムは2時間9分30秒だったのだ。初マラソンから2時間10分台、8分台、そして9分台。これだけ失敗の少ない選手も珍しい。三木に対抗できるくらい高レベルで安定していた選手は、森下広一か藤田敦史(富士通)くらいしかいないのではないか。