2001/2/21
横浜国際女子駅伝(2/25)展望記事第2弾
成長過程の異なる上野と土佐
その2人の接点と共通点とは?

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日本代表選手
選手名 所属 5000m 1万m マラソン 学年 出身高校 出身大学
川上優子 沖電気宮崎 15.17.34 31.09.46 実7 信愛女高
高橋千恵美 日本ケミコン 15.22.64 31.27.57 実7 聖和高
上野理恵 積水化学 15.28.73 実2 熊本市商高 順大
福士加代子 ワコール 15.29.70 実1 五所川原工高
渋井陽子 三井海上 15.35.79 31.48.89 2.23.11. 実4 那須拓陽高
土佐礼子 三井海上 15.37.08 32.15.63 2.24.36. 実2 松山商高 松山大
吉田香織 積水化学 15.55.85 実1 川越女高

 2月14日の記事で横浜国際女子駅伝のメンバーが、非常に興味深いと紹介したが、まずは上野理恵(積水化学)と土佐礼子(三井海上)の組み合わせで取り上げたい。
 今回の6人の中ではこの2人が大学卒という共通点もあるが、生年月日(1976年6月11日)までまったく一緒なのだ。
 しかし、2人の成長過程はまったく対照的。高校時代に国体で全国チャンピオンになった上野に対し、土佐はインターハイで予選落ちの選手。大学に入って土佐がちょっとずつ成長したのに対し、上野は1500m・5000mとも自己記録を更新できなかった。しかし、持ち前の勝負強さ(ラストが強い)で4年時のインカレは1500m&5000mの2種目制覇をしていた上野。土佐はまだ、日本インカレ5000m12位というレベル。
 実は、この2人は高校時代、全国都道府県対抗女子駅伝で同じ区間を走ったことがある。「ぴゅーんと行かれちゃいました」と土佐はそのときの様子を話してくれたことがある。あとは大学4年時の日本インカレ5000mだ。上野が16分05秒19で優勝し、土佐が16分52秒06で12位。
 しかし、2人の場合、種目への特性が違った。実業団1年目にユニバーシアード5000m金メダル(上野)と、名古屋女子マラソン2位(土佐)という形で、その違いがはっきり現れた。
 だが、上野は小出監督が将来を期待する選手で、将来はマラソンに進出する可能性も大きい。2人のドラマはまだ、幕が上がったばかりだ。