2001/10/20
箱根駅伝予選会
今年の予選会は過去最高レベルだったのか!?
来年の1月2〜3日に行われる第78回箱根駅伝の予選会が10月20日、立川市の昭和記念公園で行われた。昨年から同地に移っての開催となっているが、スタート地点が公園外の一般道となり、前回問題指摘されたスタート直後の混雑が、緩和されて走りやすくなった。また、前回スタート時間が昼間の暑い時間帯だったことから、今回は朝の8時半となり、この2点がタイムアップに影響したと思われる。
別表からわかるように、今大会の1位校のタイムは過去2番目、6位校のタイムも同様に過去2番目である。ともに過去最高を記録しているのは96年の73回大会予選。1年前の本戦で神奈川大と山梨学大という大学駅伝トップレベルの2校が、走行途中の故障発生のアクシデントによりタスキがつながらず、ともに順位なしで予選落ちを喫した。さらに、大八木弘明コーチの就任でチーム力が上昇途上にあった駒大の、予選会最後の年でもあり、その結果、予選会のレベルが跳ね上がったのだ。
仮に、神奈川大と山梨学大の2校が出ていなかったら、1位タイムと6位タイムは以下のようになる。
1位 6位
1996年 10.04.24. 10.15.26.
1996年2校抜き 10.07.33. 10.17.13.
2001年 10.07.45. 10.15.28.
1996年の駒大と今年の早大がほぼ同じレベル、6位校のタイムは今回が1分45秒上回っている。ただ、1分45秒は1人当たりにすると10.5秒の違いということになり、20kmという種目は気象条件の違いで30秒、1分とタイムが違ってくる。今大会の気象状況の主催者発表はないが、ヒンヤリとして無風という好コンディションだった。
ちなみに、個人に目を向けると、やはり96年大会で好タイムが量産されている。これも神奈川大と山梨学大の2校の選手を除くと以下のようになる。
59分台 60分台
1996年 12人 32人
1996年2校抜き 8人 24人
2001年 10人 20人
59分台の人数は今年の方が上回るが、60分台の数では96年大会の方が多い。繰り返しになるが、気象条件やレース展開でタイムは30秒くらい変わってしまう。