2001/12/15
箱根駅伝展望 各大学最新取材
山梨学大 公開練習&共同取材
『昨年までの成績を背負って出たら得るものはない』(上田監督)
『今年は大丈夫。2区を走りたい。勝てると思う。68〜69分で走りたい』
(カリウキ)

 全日本大学駅伝2位の実績とメンバーの顔ぶれから、箱根駅伝でも優勝候補の一角に挙げられている山梨学大。例年、共同取材日を設定しているが、今年は12月15日の午前10時から、甲府市の緑が丘競技場で実施された。主要メンバーの1人である橋ノ口竜一が前夜からの発熱で欠席した以外は、全員が顔を揃えた。上田監督、秋山顧問の挨拶のあと、飯島コーチから各選手の紹介があり、11時までが選手へフリー質問を行うことができた。11時からは公開練習だった。

 上田監督は、全日本で2位になったとはいえ、自チームへの評価は手厳しい。
「全日本では駒沢が、リベンジする意気込みが顔に出ていました。順大は連続優勝のプライドが出ていました。その点山梨は、(近年の箱根の順位の)2、3、6、9、9を何か背負ってしまっていた。それを背負ったまま箱根に出ても、得るものはありません。背負って出るのでなく、4、2(出雲と全日本の順位)ときたチャレンジモードで走れば、何かを得られる」
 しかし、その後のチームには手応えを感じているという。
「チームの風土として、チームを立ち上げた頃と同じ感じでスクラムが組めつつあります。現場に立っていて、そう思います」
 具体的に、どんなときにそれが感じられるか。
「一番わかるのは、メンバーを発表したときです」
 このあと、具体的な話をしてもらえたが、その部分はレース後に記事を書くときに取っておくこととする。
 その他、山登りと山下りの選手の適性の見方など、いろいろ話を聞くことができた。いつか、紹介できればと思うが。

2区候補・カリウキのコメント
「全日本が終わってからも、痛いところはない。今、5000mを走れば13分40秒が出せるくらい調子がいい。去年の箱根の前は自信がなかった。“2区はちょっときついよ”とレース前に言っていました。今年は大丈夫。2区を走りたい。勝てると思う。68〜69分で走りたい。区間記録の66分46秒も厳しくはないけど、自分としては68〜69分で走れればと考えています。
 去年は、右脚のすねが痛くて、夏以降あまり練習できなかった。11月から12月はずっと休んでいた。だから、(本番でも)ラスト3kmが全然ダメだった。今年は車山や河口湖で、みんなと一緒に合宿できた。20kmや30kmも走った。40kmも2回やった。今年は練習ができて自信もできた。リベンジ」

6区候補・松田浩二のコメント
「目標は欲張らず、60分です。そのタイムでは区間賞は取れません。順位的には区間4位以内が目標です。往路に主力を持ってくれば、1位で来ると思いますが、自分としては追う展開でもどちらでも、自分の目標とするタイムで走るだけです。
 前回は59分40秒を目標にして、最初の10kmで設定タイムよりも30秒も速く突っ込んでしまいました。ラスト10kmが2分、設定よりも悪くて61分14秒でした。マメがつぶれてしまったこともあり、守りに入ってしまいました。
 練習で下りを意識して走ってはいますが、特別にそのための筋トレはしていません。下りを走るにはリズムと走り方が重要だと思います。筋力で走ろうとすると、壊れてしまう。
 優勝するには、全員が自分の走りをすることです。カリウキがエースですが、岩水さんとかとそんなに変わらない。エースがガツンという走りをして、みんながブレーキなく走るしかありません」

※区間エントリーは12月29日まで正式決定ではありません。区間に言及している部分もありますが、あくまでも現時点での予想であり、変更されることもあることをご了承ください。