2002/1/2 箱根駅伝往路
神奈川大が4年ぶりの往路優勝
有力校監督ひと言


神奈川大・大後栄治監督
「やっと少し、自信を取り戻せました。本年度から私が考え方を変え、欲をかかず、調整も抑えめにしました。突っ込んだ走りもできませんが、15km過ぎから行く走りが今日はできました。作戦としては1〜4区を1区間、5区を1区間の2つに分けて考えていました。逆転があるとしたら5区しかないだろうと。
 吉村には12月上旬に2区か5区だと話し、最終的に5区と決めたのは25日頃。2区の区間賞を狙える練習はまだしていません。経験させることも考えましたが、原田が成長してくれた。本来、原田は9区タイプ。来年は2区・吉村、9区・原田というチームができればと思う。
(1〜3区の選手が芦ノ湖にいないのは)往路優勝はまったく考えていませんでした。3区が終わって本部から連絡があり、上がってこられる島田だけを来させました。総合優勝はまったく考えていません。チームが若いので、そういう動きをするとプレッシャーになります。6区の登りで逆転されるんじゃないですか」
駒大・森本葵監督
「神屋はきつかったと思うが、ごまかしながらも、つないでくれた。今日のレースで課題が明確になった。登り下りを盤石にしないと。明日は7区でトップに立てれば、勝てるんじゃないかと思う。なんぼ岩水(嘉孝・順大)が強くても、(高橋)正仁も強いですから」
駒大・大八木弘明コーチ
「明日は6区がどう下ってくれるかでしょう。7区の揖斐が、去年のようにジワジワ差を詰めてくれるような走りをしてくれたらと思います」
順大・仲村明監督
「あの戦力を使ってあの結果では、どうしようもない。オーバーペースになったらまずいが、(明日は)なんとか流れに乗って…」
大東大・只隈伸也監督
「きついでしょうが、できるだけ追いかけます」
早大・遠藤司コーチ
「明日は(優勝とか順位は)あまり意識せず、自分たちのレースをするだけです。コンディションも悪くないですから、全員が予定した記録で走ってくれれば成功です。このところ不本意な走りが続いていますので、しっかり走ってほしい」
中大・川久保一浩コーチ
「藤原の5区は、私の中では最初から決めていました。11月にちょっと故障があって、藤原も2区が野村ならということで、12月半ばには本人も5区をやると言ってくれました。明日は若手がノビノビ走ってくれればと思います。今まで3年生に頼っていたメンバーだと思いますが、それを自分たちで(順位を)上げられれば、来年以降につながると思います」
山梨学大・上田誠仁監督
「モカンバの2区は未知数の部分があったが、堂々としたレースをしてくれました。3・4区も順調に仕上がっていました。3区途中まで設定通りでした。早稲田に先行を許しましたが、後半動けばそんなに離されないと。でも、最後の3kmで一気に行かれてしまいましたが。明日の予想はしづらいのですが、去年が9位と冷や汗をかきましたから、それだけは避けたいです。今日の順位ではシード権が課題になってしまいますが、前をつめる気持ちでは持っていきたい」
法大・成田道彦監督
「テレビを見ていて、瞬間に“もうやめよう”と思いました。責任はあったと思うが、走らせ続けるわけにはいかなかった。(止めようとした)1回目は逃げられたが、2回目は審判長とも話して絶対にやめさせるつもりだった。
 5km通過が14分34秒で入ったのが速すぎました。(12月29日の練習で不安があったので)15分でいいよと言ってあったが、あの順位で受け取ったら仕方がない。不安がなければ14分45秒で入って、最後に上げられればいいと考えていました」